ドジャースは17年にワールドシリーズでアストロズに敗れていた
ドジャースのコーディ・ベリンジャー外野手がメジャーを揺るがしているサイン盗み問題に言及。17年にMVPを獲得したアストロズのホセ・アルトゥーベ内野手について「ジャッジからMVPを奪った」と痛烈に批判した。米ヤフースポーツなどが報じている。
ベリンジャーは14日(日本時間15日)、メディア取材に応じ、アストロズのサイン盗み問題に言及。「みんな知らないだろうけど、2017年にアルトゥーベはジャッジからMVPを奪ったんだよ」と、サイン盗みによってアルトゥーベがMVPを受賞したものだと糾弾。同年MVP投票で2位につけていたヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手から「奪った」ものであると非難。
さらに、「みんなも知ってるように、ドジャースからは(チャンピオン)リングを奪った」と、ワールドシリーズ制覇を後一歩のところで逃した17年を回顧し、アストロズを批判している。
「マンフレッドの(アストロズに対する)処分は甘いよ。彼らを免責させたなんてね。彼らは3年もズルしてたのに」
アストロズのサイン盗み問題では、ジェフ・ルーノー前GMとAJ・ヒンチ前監督がMLB機構から1年間の報酬なしの停職、球団には2020年と2021年のドラフト1巡目と2巡目の指名権剥奪と罰金500万ドル(約5億4860万円)が科されたものの、当時の選手たちに対しての処分は科されていない。これが不十分であるとMLBコミッショナーのロブ・マンフレッド氏に対しての不満も口にした。
ベリンジャーはアストロズに対し不快感「彼らに対してのリスペクトを完全に失った」
また、19年のリーグ優勝決定シリーズ第7戦でアルトゥーベがヤンキースのアロルディス・チャップマンから劇的なサヨナラ本塁打を放つも、ユニホームを脱ぐことを頑なに拒んだことにも言及。
「チャップマンから、ワールドシリーズを決めるサヨナラホームランを打ったときに、ユニホームを破るなって言って、トンネルに消えて、シャツを着替えてから、試合後のインタビューをするなんて、そんなことをする人間を僕は誰も知らない。全く理にかなってない。意味が分からないよ。チャップマンからサヨナラホームランを打って、ワールドシリーズを決めたなら、ゲイリー・サンチェス(ヤンキース捕手)が昨日言ったように、服もズボンも全部破っていいって、普通はなるだろ? 僕だったらクレイジーになっているよ」
19年にアストロズはユニホームの下にブザーを身に着けていたという噂が浮上。これについて13日(同14日)に開いた謝罪会見でアストロズは完全否定していたが、ベリンジャーはこれを認めず。アルトゥーベの不可解な行動に疑惑の目を向けていた。
「僕個人としては、彼らに対してのリスペクトを完全に失った」と、アストロズへの不快感を露わにしたベリンジャー。サイン盗み問題の余波は広がる一方だ。(Full-Count編集部)