新型肺炎 中国への交換留学延期 長崎県立大など影響広がる

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、県立大の学生2人が中国への交換留学を延期するなど、県内の大学でも影響が出ている。
 この学生2人は今月15日に福建省の華僑大に出発予定だったが、華僑大側から「学校再開のめどが立っていない」と連絡があった。また県立大は4月から陝西省の西安外国語大の学生2人を交換留学で受け入れる予定だったが、「5月からにしたい」と延期の申し出があったという。
 長崎大は、北京や山東省などへ留学していた学生10人が予定を早めるなどして今月初旬に帰国。大学側は毎日の検温と人混みでのマスク着用を指導し、熱などの症状が出た場合は大学に連絡するよう求めた。長崎外国語大も中国に留学中の学生5人を一時帰国させた。
 活水女子大は学生7人が2、3月に上海などで予定していた研修を中止。長崎国際大は再来日した中国人留学生に14日間の自宅待機と朝夕の検温結果の報告を求めている。
 活水女子大や長崎外国語大は、留学期間を終えても中国に戻れない留学生に対し、学生寮の使用を認めている。

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