日ハム栗山監督が目を細める王柏融の進化 “ガッツ効果”で「安心するんじゃないか」

日本ハム・王柏融【写真:荒川祐史】

15日に行われた紅白戦で実戦初安打となる本塁打「1打席1打席、集中できるようになりました」

 日本ハムの王柏融外野手が15日、沖縄・国頭で行われた1、2軍合同紅白戦で実戦初安打となる本塁打を放った。2回の第1打席、村田の高め140キロのボールを右中間へ運んだ。「しっかりタイミングを取って、最後までしっかり振り切ることを意識しました」と振り返った。

 来日2年目を迎える台湾の3冠王は今キャンプ、小笠原道大ヘッドコーチ兼打撃コーチと二人三脚で打撃練習に取り組んでいる。「技術面だけではなく、メンタルや準備の仕方もアドバイスしてくれています。すごくプラス思考で話してくれて『失敗を恐れず、大胆に振っていこう』とよく話してくれます」と王は感謝する。

 台湾でも小笠原ヘッドコーチは有名で「小さいころから知っていた」と王は言う。憧れの左打者からの助言を受けて「1打席1打席、集中できるようになりました」と語る。さらに、前向きな言葉をかけてもらうことで「自信にもなりましたし、それでスイングもしっかり振れてきています」と自己分析する。

 小笠原ヘッドコーチコーチは「紅白戦とはいえ、捉えることができた。この感覚を継続してやっていけばいい」とうなずいた。栗山英樹監督も「台湾で打っていた数字は冗談で出るような数字ではない。ボーロンらしくなるには、落ち着いて野球をやること。先に結果が出ると、落ち着いて野球できる。これで安心するんじゃないかな」と本来の力発揮に期待した。(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)

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