メクル第437号 全然ミニじゃない! ミニブタ「チャールズ」 諫早ゆうゆうランド干拓の里

「なでて~」と柵の上から顔を出してアピールするチャールズ=諫早市小野島町、諫早ゆうゆうランド干拓の里

 柵(さく)の隙間(すきま)からひょっこり出ている大きな鼻の持ち主は、白と黒の模様(もよう)がおしゃれなオスのミニブタ「チャールズ」。少し臆病(おくびょう)でおとなしい性格(せいかく)。年齢(ねんれい)は4歳(さい)ぐらい。体長約1.3メートル。体重は約80キロもあって、全然ミニじゃなーい! 
 おなかは地面に付いちゃいそう。それでも、左右の脚(あし)をクロスしながら横に移動(いどう)したり、後ろ歩きをしたりと小回りがきく。ひょいっと前脚を上げて柵の上から顔を出し、来園者になでてもらおうと待っている。大人のファンも多いそうだ。
 ブタの仲間はとてもきれい好き。トイレの場所を決めていて、寝(ね)る場所や食べる場所では絶対(ぜったい)にしない。大きな体だから、さぞかしいっぱいご飯を食べるのかと思いきや、一日2回、配合飼料(はいごうしりょう)をボウルに1杯(ぱい)ずつ食べるだけなんだって。お世話する山口正幸(やまぐちまさゆき)さん(51)が、大好きなサツマイモのスライスをおやつ用に持ってきた途端(とたん)、チャールズの鼻は激(はげ)しく反応(はんのう)。匂(にお)いをかぎ分ける能力(のうりょく)は犬よりも高いそう。口元の牙(きば)に似合(にあ)わず、おちょぼ口でお上品にもぐもぐもぐ。
 「春先になると、背中(せなか)の辺りがはげちゃうんですよ」と気の毒そうに教えてくれた山口さん。カラスが巣作りの材料にするため、毛を引っこ抜(ぬ)いちゃうんだとか。カラスが背中に乗っかっても、チャールズは追い払(はら)うしぐさも見せない。確(たし)かに、太くてごわごわした毛は、巣作りにぴったりかも。チャールズ、君はやさしすぎるよ。

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