加藤紗里をなぜネットニュースは追いかけ続けるのか? 大手スポーツ新聞や出版社が彼女を絶対に離さない理由

画像は『加藤紗里 バスルームエンジェル【image.tvデジタル写真集】』より

テレビしか観ないシニア層の知名度は0%に近いような気がする一方で、スマホ所持者の100%近くの知名度を誇りそうな人物といえば、そう、加藤紗里さんですよね。

なぜならば、ネットニュースの常連だから。ここ最近では、現在妊娠中のお腹の子の父親について、ネットニュースを賑わせています。

そもそも彼女がメディアに登場したのは、2016年2月、狩野英孝さんによる二股騒動でした。まず川本真琴さんのツイートがきっかけで、川本さんと狩野さんとの交際が発覚すると、突如、彗星の如く現れたのが加藤さんでした。加藤さんは自身のインスタに狩野さんとの交際を告白したうえで、川本さんのことを「半年くらい前からストーカー状態化になりつつあると聞いていました」などと表したことなどから、「なんだか普通の芸能人ではなさそうだ……」といった印象を世間に与えたのです。

さらにそうした違和感に拍車をかけたのが、騒動以降からたびたびテレビ番組に出演するようになってからわかった、全身から放たれるインパクト大な派手な美貌。当初は『サンデージャポン』(TBS系)でテリー伊藤さんが加藤さんの容姿について、「白雪姫に毒リンゴ食べさせた魔女みたいな顔」「ハロウィンの時はお面いらないよね」「彼女の顔は、壊れたプリクラから出てきた写真みたいな顔してる」と、かなりひどい表現を用いていたこともありました。

それから2016年はテレビ番組への登場回数を重ねましたが、2017年以降はがくんと減少。一方でネットニュースには、登場回数を重ねてゆきました。特に、昔からずっと加藤さんを見守り続けているのは、スポーツ紙『デイリー』のweb版。

<加藤紗里、わずか3カ月でカフェ閉店「大行列が出来る気がしたんだけど…」>(17年7月28日)

<加藤紗里 カープファンにふて寝を呼びかける…カープファン全員 もう寝よ!!!>(同年10月24日)

<加藤紗里「ライバルは池上彰」ラジオ新番組7日深夜にスタート>(18年1月6日)

<加藤紗里 小室哲哉の引退に言及か…フォロワーから言葉の使い方にツッコミ>(同1月21日)

<加藤紗里 家賃45万にお小遣いが100万!? 謎のセレブ生活とは>(同年1月26日)

<加藤紗里 「政治経済を勉強中」…甘利明元経済再生担当大臣、三原じゅん子氏と写真>(同年6月12日)

<加藤紗里「男のお金は紗里のお金だから」 交際相手が詐欺被害、犯人に怒り心頭>(19年3月28日)

……など、逐一加藤さんのブログやSNS、出演番組をチェックし、おそらくどのメディアより加藤さんに詳しかったはずです。ですが、上記記事につく読者からのコメントは、「もう彼女のことを取り上げないで」「なぜ取り上げるのか」などといったネガティブなものばかり……。

そして2020年、どんなときも加藤さんを見守り続けたデイリーに、さらなる悲劇が襲い掛かるのです。

19年9月に、一般男性と結婚したものの、20年1月10日に離婚を発表、さらに18日に妊娠を明かし、シングルマザーとなる決意を固めるのですが、その頃から朝日新聞出版のネットニュースサイト『AERA dot.』が彼女にじっくりと取材を始めるのです。ずっと追い続けていたデイリーを差し置いて。同サイトでは深い話を語り、子どもの父親は元夫ではなく人気Youtuberの大河内基樹さんであることも報じています。

そんなAERA dot.につく読者コメントは、「出産を機に今の性格…キャラかもしれませんが、この状態が変わる事を祈ります」といった真摯なものばかり……ではありませんでした。どんなにきちんと取材をしようが、つくコメントはデイリーと同様。

「こんなニュースを高頻度で掲載する必要があるのでしょうか? もっと報道しないといけないことはあるでしょう」

「ここまで取り上げられるレベル?の方なのでしょうか?」

「この人の存在自体を世間に公表しないでほしい」

読者たちは共通して、彼女の名前がネットニュースのタイトルにあると、ついついクリックして苦言を呈するコメントを残してしまうのです。

いまやクリック誘導機と化した加藤紗里さん。今後もネットニュース界隈で重宝されることでしょう。(文◎じゅる王)

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