佐倉・小出義雄記念陸上競技場で除幕式 有森さん「監督見守ってるはず」

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名称変更し、除幕式で新しい名前が披露された小出義雄記念陸上競技場=15日、佐倉市

 佐倉市出身の陸上長距離の名指導者で、昨年4月に80歳で亡くなった小出義雄さんの功績をたたえ、同市の岩名運動公園陸上競技場の名称を「小出義雄記念陸上競技場」と変更する式典が15日、行われた。妻の啓子さん(68)やまな弟子の一人で五輪マラソンのメダリスト、有森裕子さん(53)らが出席。ランナーの「聖地」として、生まれ変わった競技場で「小出監督」の“夢と希望”を語り継ぐことを誓い合った。

 小出さんは、1992年バルセロナで銀メダル、96年アトランタで銅メダルを獲得した有森さんや、2000年シドニーの金メダリスト、高橋尚子さん(47)らを育てた名伯楽。01年に自身が設立した佐倉アスリート倶楽部の代表を務め、同競技場を練習拠点にしていた。

 市は、小出さんの功績を語り継ごうと、遺族から名前の使用許可を得て、昨年9月の市議会で名称を変更するための条例改正案を提出。競技場内には小出さんの写真や高橋さんのユニホームなどが展示されているが、今回、新たにパネル型の記念のモニュメントを設置した。

 式典で、啓子さんは「佐倉の子どもや学生、ランナーが高い志を抱いて、この競技場から世界へ羽ばたくことを祈っています」とあいさつ。有森さんは「多くの子どもやアスリートが夢や目標を持って、走る姿を監督は見守ってくれるはず」と語った。

 市内にゆかりのあるスポーツ関係者の名を付けて改称した市内の運動施設は、13年7月に同じ岩名運動公園内に、同市出身のプロ野球巨人の終身名誉監督の長嶋茂雄さん(83)の名を冠した「長嶋茂雄記念岩名球場」がある。