「東北魂TV」で伊達みきお扮する『ダテ沢富美男』と梅沢富美男が共演！ 伊達は「ご本人が出てくることは知っていた」!?

「東北魂TV」で伊達みきお扮する『ダテ沢富美男』と梅沢富美男が共演！ 伊達は「ご本人が出てくることは知っていた」!?

BSフジで毎週日曜午後11時から放送されているバラエティー番組「東北魂TV」。さまざまなコントや企画の中でも、サンドウィチマンの伊達みきお扮する『ダテ沢富美男』は、詐欺や強盗など悪事が進行する現場に、「悪行は許せない。間違ったことにはズバッと言う東北の玉三郎」と、どこからともなく現れてダテ沢が悪党に物申し、事件を解決に導いた後、「夢芝居」を歌って去っていくという内容だ。元ネタはもちろん“下町の玉三郎”こと梅沢富美男。その梅沢が、なんと2月16日放送の本コーナーに登場！ 収録後、伊達と梅沢のほか、レギュラーメンバーも交えて話を聞いた。

──収録を終えた感想を聞かせてください。

伊達「とにかく緊張しました。でも梅沢さんが優しく接してくださったのがうれしかったし、何より一緒に『夢芝居』を歌えたことに感動しました。永久保存版です（笑）。『夢芝居』は本当に大好きな曲で、サンドウィッチマンの単独ライブでも歌わせていただくけれど、今日は一番緊張しましたね。ご本人がセットの後ろから出てきて登場すると知っているのに（笑）」

鳥居みゆき「それがおかしい！」

富澤たけし「普通、『ご本人登場』は、ものまねをしている人間だけが知らされていなくて、ネタをやっているところにご本人が登場して驚く、というパターンでしょ」

伊達「だけど今回は、僕だけ事前に知っていて、周りのみんなが驚くという（笑）」

──伊達さんは、梅沢さんにお会いしたことがあったんですよね？

伊達「ええ。以前ごあいさつにうかがって、『ダテ沢富美男というキャラクターをやらせていただいています』と言ったら、『知ってるよ』とおっしゃってくれて」

一同「えー！」

梅沢「この番組が好きで見ていて、『ダテ沢』も面白いと思っていたんだよ。僕のものまねだけじゃなくて、僕が本当に言ったことをコントに取り入れているし（笑）。初めて見た時は驚いたけどね。『そのネタ、どこで拾ってきたんだ！』と（笑）。しかも、女形の衣装で『夢芝居』を歌って締める。あれもいいよね。僕のものまねをする人は何人かいるけど、ほとんど『バカヤロウ、コンチクショー』と言うだけなのに（笑）」

──伊達さんは、梅沢さんの出演を知らされた時はどう思いましたか？

伊達「ごあいさつに伺った時、冗談半分で『もしお時間あれば、番組に出ていただくことは可能ですか？』と切り出したら、『おう、行くよ！』と答えてくださったんですけど、実現するとは思っていなかった。なので出演が決まったと聞いて、『マジですか？』と何回も確認しました。しかもほかのメンバーには知らせないというから、僕への逆ドッキリが仕掛けられるんじゃないかと疑ったくらい（笑）。でも当日になって、梅沢さんがリハーサルの時から顔を出してくださって」

梅沢「（番組収録は12月末）今日は御園座（愛知県名古屋市）のお正月公演のリハーサルがあって、それが早く終わったからスタジオにも早く入った」

伊達「梅沢さんがスタジオに入る予定時間は聞いていたけど、それよりかなり早い時間からスタッフがバタバタして、『収録を巻け！』と指示が出始めたので、いらしていることに気付きました」

富澤「俺らは何も知らないから、何をそんなに巻かないとけいないのかと思ってました」

狩野英孝「ほぼオンタイムで進んでいるのに、僕のコントの収録順を変えられた（笑）」

伊達「『いつもみたいにタラタラ歩くな！ 梅沢さんを待たせているんだぞ!!』と言いたくなりました（笑）」

梅沢「しばらく楽屋に缶詰めになってたんだよ。隣の楽屋に聞こえてバレないように、声も出さずに。トイレに行く時も誰にも会わないようにしてくれと注意されたけど、そんなの無理だろ！（笑）」

狩野「梅沢さんがセットの裏に控えているのを知っていたからなんでしょうね。伊達さんは気合が入っていて、コントでいつも以上に声を張っていた（笑）」

鳥居「喉に異様に気を使っていたし（笑）」

マギー審司「喉にスプレーしていた（笑）」

伊達「そりゃ、梅沢さんと一緒に歌うわけだから。ちゃんとリハーサルしたんだよ、2人で」

鳥居「ええー!! いつ？」

伊達「『ダテ沢』の収録が始まる前」

狩野「あ～、だからスタジオを閉め切って入れない時間があったんだ」

──梅沢さんが登場された時、伊達さん以外の皆さんはどう思われました？

マギー「セットの後ろが開いた瞬間、『何か壊れた！』と思った（笑）。スモークが流れ出したけど、それも煙が出ているのかと思ったし」

富澤「事故かな？ それでスタッフさんが騒いでいるのかな？と思って振り向いたら、『アレ!?』って（笑）」

狩野「収録前から、スタッフさんの空気がいつもと違いましたよね。まあ、そう感じても梅沢さんが登場なさるとは想像できなかったけど。この番組では、他にも大御所の方をキャラクター化してコントのネタにしているけど、まさかご本人登場のパターンがあるとは…」

伊達「最初に『ダテ沢』のコントをやった時は怒られるかと思っていたので、早くごあいさつしたかった。でも実際にお会いしたらとても喜んでくださって。優しい東北の先輩です。梅沢さんの出身地の福島にロケに行くこともあるので、いつかご一緒できれば」

梅沢「いいねえ。ロケといえばこの間、仙台に行った時、駅前に学生さんがたくさんいたんだけど、僕の姿を見て『あ、ダテ沢だ！』と」

（一同笑）

伊達「それだけ浸透したってことなんだと喜んでおきます。でも、今回出演していただいたからといって調子に乗ると怒られそうなので（笑）。気を付けます」

梅沢「いやいや、僕が出たかったから出たんだから。できればコントもやりたかったな」

伊達「じゃあいつか、『梅沢富美男』というコントを…」

（一同爆笑）

取材・文／佐藤新