大村市の発展手段提言 元総務相・竹中平蔵氏が講演

国際社会の動向や大村の発展性について話す竹中氏=大村市、シーハットおおむら

 元総務大臣で慶大名誉教授、竹中平蔵氏の講演会「日本経済の未来~大村の可能性を考える」(大村商工会議所主催)が13日、大村市幸町のシーハットおおむらであり、世界経済の状況や大村の発展性について話した。
 竹中氏は1月の世界経済フォーラム(WEF)年次総会(ダボス会議)に触れ、環境や経済など国際社会の動向を紹介。日本が海外と比べてデータや人など目に見えないものへの投資を重視してこなかったと指摘し、その重要性を強調した。
 大村市に関しては、運営を民間に任せる「コンセッション方式」の長崎空港への導入、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)の本県誘致、人工知能(AI)などを活用した政府の未来都市「スーパーシティ」構想を発展の手段として提言。「この三つの要素がそろった所はほかにない。ぜひ大村がその最初の町になってもらえれば」と話した。
 この後、園田裕史市長とも対談。竹中氏の話を受け園田市長は「新しいことへのチャレンジはどの自治体でもできるわけでなく、大村はその土壌がある。挑戦できるならするべきで、行政や企業、市民が意識を変えていく必要がある」と述べた。

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