ベイエリア2球団で1990年12月以来となるトレードが成立

日本時間2月16日、アスレチックスは金銭トレードでジャイアンツからリリーフ右腕のバーチ・スミスを獲得したことを発表した。同じベイエリアに本拠地を置く2球団だが、この2球団の間でメジャーレベルでのトレードが成立するのは1990年12月以来、実に約30年ぶりのことである。なお、アスレチックスはスミス獲得に伴い、ロースターの枠を空けるために、右肘の手術によって8~10週間の離脱が見込まれている先発右腕のダニエル・メンデンを60日間の故障者リストに登録した。

現在29歳のスミスは、昨季ブリュワーズとジャイアンツの2球団で合計17試合に登板して21回1/3を投げ、0勝1敗、防御率5.48、20奪三振を記録。ブリュワーズでは7試合で防御率7.82に終わったが、ジャイアンツでは10試合で防御率2.08の好成績をマークした。アスレチックスのボブ・メルビン監督は、昨年のスプリング・トレーニングで1度だけスミスのピッチングを見て、好印象を持ったという。また、投手コーチのスコット・エマーソンがスミスのスピンレートの高さに目をつけ、獲得を進言したようだ。

アスレチックスとジャイアンツの間でトレードが成立するのは、1990年12月にアスレチックスがダレン・ルイス外野手とペドロ・ペーニャ投手(マイナーリーガー)をジャイアンツへ放出してエルネスト・ライルズ内野手を獲得したトレード以来。アスレチックスの公式Twitterも今回のトレードについて、「1990年以降で初めて」ということを強調して伝えている。

厳密に言えば、2004年7月にもこの両球団によるトレードが成立しており、アスレチックスは金銭トレードでジャイアンツからアダム・ペティジョン投手を獲得。ただし、このトレードはマイナーレベルのトレードであったため、メジャーレベルでのトレードに限定すると、1990年12月以来、実に約30年ぶりのこととなった。

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