MLB公式サイトが「招待選手オールスターチーム」を選出

メジャーリーグのスプリング・トレーニングにはロースターの40人枠に登録されている選手のほか、マイナー契約のプロスペクトやベテラン選手などが「招待選手」として参加している。メジャーリーグ公式サイトのアンソニー・カストロビンスは各球団のスプリング・トレーニングに招待選手として参加している「非プロスペクト選手」にスポットを当て、「招待選手オールスターチーム」を選出。プロスペクトは含まれていないことにご注意いただきたい。

カストロビンスが選出した「招待選手オールスターチーム」の顔ぶれは以下の通り。

捕手:クリス・アイアネッタ(ヤンキース:36歳)
ロッキーズ、エンゼルスなどで正捕手を務め、メジャー14年で通算141本塁打を放っている。昨季はロッキーズで52試合に出場して打率.222、6本塁打、21打点、OPS.728を記録。オースティン・ロマイン(タイガース)が抜けた控え捕手の座を目指す。

一塁手:グレッグ・バード(レンジャーズ:27歳)
かつてのヤンキースの有望株も相次ぐ故障に悩まされ、メジャーに定着できないまま27歳となった。昨季はヤンキースで10試合のみの出場にとどまり、打率.171、1本塁打、1打点、OPS.550という自己最悪の成績。新天地レンジャーズで一塁のレギュラー争いに加わる。

二塁手:ジョシュ・ハリソン(フィリーズ:32歳)
8年間プレイしたパイレーツを離れてタイガースに加入した昨季は、故障により36試合にしか出場できず、打率.175、1本塁打、8打点、OPS.480に終わった。2014年と2017年にオールスター・ゲームに選出されるなど実力は確かで、ユーティリティとして開幕ロースター入りのチャンスは十分にある。

三塁手:パブロ・サンドバル(ジャイアンツ:33歳)
トミー・ジョン手術からのリハビリ中のため、マイナー契約で招待選手扱いとなっているが、リハビリが完了すればロースター入りは確実。昨季は4年ぶりに2ケタ本塁打を記録するなど、108試合に出場して打率.268、14本塁打、41打点、OPS.820をマークした。

遊撃手:ジョーディ・マーサー(タイガース:33歳)
ハリソンと同様、パイレーツを離れてタイガースに加わった昨季は、74試合で打率.270、9本塁打、22打点、OPS.747を記録。成績は決して悪くなかっただけに、2度の故障離脱が痛かった。タイガースと再契約を結び、マイナー契約からの開幕ロースター入り、そして定位置奪回を目指す。

外野手:マット・ケンプ(マーリンズ:35歳)
ドジャース時代の2011年に39本塁打&40盗塁を記録したかつてのスーパースターもすでに35歳。昨季はレッズで20試合に出場して打率.200、1本塁打、5打点、OPS.493に終わり、メッツではメジャーに昇格できないまま解雇された。一塁へのコンバート案も浮上している。

外野手:ヤズマニー・トマス(ダイヤモンドバックス:29歳)
今季が6年6850万ドルの大型契約のラストイヤーで、年俸は1700万ドル。昨季はメジャーでは6打席だけしか出場できず、3三振を喫してノーヒットに終わった。AAA級では109試合で打率.301、29本塁打、82打点、OPS.931を記録しており、契約最終年の奮起に期待。

外野手:キーオン・ブロクストン(ブリュワーズ:29歳)
昨季はメッツ、オリオールズ、マリナーズの3球団で合計100試合に出場し、打率.167、6本塁打、16打点、10盗塁、OPS.517に終わった。2017年に20本塁打&21盗塁を記録するなどパンチ力とスピード、そして守備力の高さには定評があり、2年ぶりの復帰となるブリュワーズで復活を目指す。

先発投手:フェリックス・ヘルナンデス(ブレーブス:33歳)
言わずと知れたマリナーズの元エースにして2010年のサイ・ヤング賞投手。規定投球回到達は2015年が最後、2ケタ勝利も2016年が最後で、昨季は15先発で1勝8敗、防御率6.40に終わったが、まだ老け込むような年齢ではなく、新天地ブレーブスで開幕ローテーション入りを目指す。

救援投手:ブランドン・モロー(カブス:35歳)
2018年にクローザーとして22セーブ&防御率1.47をマークしたが、昨季は右肘の故障により1試合も登板できなかった。健康であればクレイグ・キンブレルに繋ぐセットアッパーとして大きな戦力となるだけに、マイナー契約でカブスに残留した今季は復活が期待される。

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