東京都が新型コロナウイルス感染症の症例を発表…2/14判明事案 40代男性

東京都が2月15日、都内において2月14日に判明した新型コロナウイルスに関連した感染症の症例の概要を発表した。

感染症の症例が確認された患者は、都内在住の40代の会社員男性。2月5日に発熱があり、都内医療機関Aを受診。10日に都内医療機関Bを受診し、同日都外に新幹線を使い出張。その後、症状が改善しなかったことから12日に都内医療機関Cを受診、医療機関Dを紹介されてそのまま入院をした(この間、インフルエンザ等の検査を実施していたが、特定の感染症と診断されず)。14日に東京都健康安全研究センターにおいて検査が実施され、翌15日に陽性判明したという。

なおこの患者は、本人からの申告によれば、発症前14日以内に湖北省及び浙江省の滞在歴はなく、発症後はマスクを着用していたとのことだ。

以下、東京都が発表した概要全文

概要
 (1)年代: 40代
 (2)性別: 男性
 (3)居住地: 東京都
 (4)症状、経過:
2月 2日 咳症状あり
2月 5日 発熱があり、都内医療機関Aを受診
2月10日 都内医療機関Bを受診。同日都外に出張(新幹線)
2月12日 症状が改善せず、都内医療機関Cを受診、医療機関Dを紹介され、そのまま入院(この間、インフルエンザ等の検査を実施していたが、特定の感染症と診断されず)
2月14日 東京都健康安全研究センターで検査実施
2月15日 陽性判明

(5)備考:本人からの申告によれば、発症前14日以内に湖北省及び浙江省の滞在歴はない。なお、発症後はマスクを着用していたとのこと。

※ 患者・御家族の人権尊重・個人情報保護に御理解と御配慮をお願いします。

【都民の皆様へ】

○ 新型コロナウイルス感染症は、我が国において、現在、流行が認められている状況ではありません。都民の皆様におかれましては、風邪や季節性インフルエンザと同様に咳エチケットや手洗いなどの実施がとても重要です。感染症対策に努めていただくようお願いいたします。
○ 湖北省及び浙江省から帰国・入国される方あるいはこれらの方と接触された方におかれましては、咳や発熱等の症状がある場合には、マスクを着用するなどし、事前に保健所に連絡した上で、受診していただきますよう、御協力をお願いします。また、医療機関の受診にあたっては、湖北省及び浙江省の滞在歴があること又は武漢市に滞在歴がある方と接触したことを事前に申し出てください。

【多くの方が集まるイベントや行事等の参加・開催について】
〇 多くの方が集まるイベントや行事等に参加される場合も、お一人お一人が咳エチケットや頻繁な手洗いなどの実施を心がけていただくとともに、イベントや行事等を主催する側においても、会場の入り口にアルコール消毒液を設置するなど、可能な範囲での対応を検討いただけますようお願いいたします。

(参考)コロナウイルスとは
人や動物の間で広く感染症を引き起こすウイルスです。人に感染症を引き起こすものはこれまで6種類が知られていますが、深刻な呼吸器疾患を引き起こすことがあるSARS-CoV(重症急性呼吸器症候群コロナウイルス)とMERS-CoV(中東呼吸器症候群コロナウイルス)以外は、感染しても通常の風邪などの重度でない症状にとどまります。詳細は、国立感染症研究所の情報ページをご参照ください。

「人に感染するコロナウイルス」(国立感染症研究所)
https://www.niid.go.jp/niid/ja/from-idsc/2482-2020-01-10-06-50-40/9303-coronavirus.html

(参考)
・「新型コロナウイルス感染症について」(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html

・「新型コロナウイルス感染症に関する情報」(東京都感染症情報センター)
http://idsc.tokyo-eiken.go.jp/diseases/2019-ncov/

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