『NEXTロナウド』と呼ばれても…微妙だった選手たち

35歳になった今も世界最高の選手として活躍を続けているクリスティアーノ・ロナウド。

これまで「ロナウドのようになるかもしれない」と言われた選手は数多いが、まだ並び立てるような者はいない…。

そんな「NEXTクリスティアーノ・ロナウド」と呼ばれた選手たちを『Planet Football』から見ていく。

アリピオ

あのペペも「これは強烈なタレントだ」と評価し、ジョルジュ・メンデス代理人によってレアル・マドリーにやってきた16歳のブラジル人。

圧倒的なテクニックを生かしたプレーが得意だったものの、結局レアル・マドリーのトップチームに上がることができなかった。27歳の今、彼はトンベンセというクラブに所属している。

フェデリコ・マケダ

2009年にマンチェスター・ユナイテッドでいきなりデビューし、重要な2つのゴールを決めてインパクトを残した。「天才ストライカー」と評価されたイタリア人FWである。

ただなかなかその「次」が出せず、出場機会を喪失。ローン移籍を繰り返すことになり、長く低迷を続けたものの、一昨年加入したパナシナイコスでようやく才能の片鱗を見せるようになった。

ガブリエル・オベルタン

ボルドーでデビューを果たしたとき、その鋭いドリブル突破と高いテクニックで大きな話題になったオベルタン。この時期、21歳の彼は世界でも有数のタレントと言われた。

「NEXTロナウド」という評価は、突如マンチェスター・ユナイテッドに引き抜かれたことでさらに強化されたように見えたが…現在はトルコ2部のエルズルムスポルでプレーしている。

ブルマ

『A Bola』は、スポルティング・リスボンでデビューを果たしたばかりの若きウイングであったブルマを『NEXTクリスティアーノ・ロナウド』と評価した。イングランド・プレミアリーグのトッテナムが引き抜きを目指したとも。

しかしロナウドのような早いステップは踏めなかった。3年間スポルティング・リスボンにとどまったあと、ガラタサライ、ガジアンテップスポル、レアル・ソシエダ、RBライプツィヒを経てPSVアイントホーフェンに移籍している。

ルーカス・オカンポス

リーベルで若くしてレギュラーに定着。長身でドリブル突破ができ、さらに得点が奪える。両足も使える。まさにクリスティアーノ・ロナウドのようなタイプ…。

オカンポス自身も「アルゼンチンでは誰もがメッシになりたがっているが、僕はロナウドが好きだ。彼を真似しようとしている」と話した。現在はセビージャに所属している。

ガストン・ラミレス

2012年、あのDFジョゼ・フォンテが「ガストン・ラミレスはロナウドになれる選手だ。努力さえすれば」と話した。サウサンプトンに加入したウルグアイ人の彼は、テクニック、創造性、ビジョンに優れたアタッカーだった。

残念ながらジョゼ・フォンテが危惧したように彼のピークは訪れることなく、その後はハル・シティ、ミドルズブラ、そしてサンプドリアへ。そこそこの活躍は見せているが、かつての期待ほどには…。

アルバロ・バディージョ

レアル・ベティスでデビューしたアルバロ・バディージョは大きな話題を集めた。16歳でリーガのピッチを踏み、歴史上2番目の記録を作った。レアル・マドリーへのステップアップも示唆される選手だった。

ただ、度重なる怪我もあってベティスではブレイクすることができなかった。2016年にはウエスカに新天地を求め、一昨年からはグラナダへ。スーパースターではないが、リーガで安定したプレーを見せている。

ゴンサロ・ゲデス

ベンフィカのBチームでプレーしていたころ、印象的なテクニックを見せていたゴンサロ・ゲデスには「次なるクリスティアーノ・ロナウドである」との評価が集まった。

2017年にはPSGに引き抜かれるというチャンスを得たものの、逆に層が厚い前線のタレントを相手にポジションを奪うことができず。その後バレンシアへと移籍していった。

アントニ・マルシャル

マンチェスター・ユナイテッドで活躍したFWルイ・サハは、マルシャルを「ロナウドがユナイテッドでやったものを再現してくれるかも」と言った。

ただ、同じ記事で「ロナウドと他の選手の違いは、どれだけ試合に夢中になっているかである。ロナウドは眠るときすらサッカーのことを考えている。それは他のものに見られないものだ」とも話していた。マルシャルはどうだろうか…。

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