雪不足乗り越え笑顔 民謡・チンドンで歓迎 開始式

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全国の選手や役員を麦屋節で歓迎する南砺平高校郷土芸能部の生徒=南砺市福野体育館

 ようこそ富山へ。16日、南砺市福野体育館で開かれたスキー国体「とやま・なんと国体2020」の開始式では、南砺平高校郷土芸能部の生徒たちが五箇山民謡を披露し、全国から集まった選手たちを歓迎した。チンドンマンや同市の市民楽団も登場し、記録的な暖冬による雪不足を乗り越えて開催にこぎ着けた大会のスタートを華やかに彩った。

 開始式前の会場ロビーでは、全日本チンドンコンクール2連覇中の「かわち家」(長崎県)が、三味線や太鼓の演奏をにぎやかに披露。選手に「頑張れー」と声を掛けたり、記念撮影に応じたりした。河内隆太郎代表(48)は「雪不足と聞いて心配していた。大会に花を添えることができて光栄」と話した。「会場に雪を運び入れているニュースを見て、大変そうだと思っていた。無事に開催できて何より」と、うれしそうに語るボランティアスタッフもいた。

 スチールドラムの市民楽団「スキヤキ・スティール・オーケストラ」の17人は、選手や観客の拍手を誘いながら「インザムード」など3曲を軽快に奏でた。メンバーの稲葉昌亮さん(57)=滑川市四ツ屋=は「精いっぱいの演奏で、選手が勢いづけばうれしい」と力を込めた。

■選手・役員らマスク姿 新型肺炎拡大で対策

 新型コロナウイルスによる肺炎(COVID19)の感染拡大を受け、開始式の会場ではマスクを着用した選手や役員の姿が目立った。出入り口にはアルコール消毒液のボトルが置かれ、スタッフがマスクを配った。手洗いを呼び掛けるポスターなども掲示された。

 受付を担当したボランティアの大野芳昭さん(77)は「選手だけでなく、一般のお客さんも含めてほとんどの人がマスクを着けていた」といい、「全国から大勢の人が集まっているので感染が心配。特に選手は体調管理に気を付けてほしい」と話した。  開始式が始まった午後3時、歓迎アトラクションを担当した南砺平高校郷土芸能部が登場。素朴な三味線、しの笛の音色に合わせ、「こきりこ」「お小夜節」「麦屋節」の五箇山を代表する3民謡を披露した。

 既に引退した3年生も地方衆(じかたしゅう)に加わるなど、部員23人が心を一つに演技した。女子部長の古屋明優香(あやか)さん(2年)は「貴重な場に出演できて誇りに思う」と笑顔だった。

 平地域で生まれ育った男子部長の上口駿渓(しゅんけい)さん(同)は「もてなしや応援に地元が盛り上がっている。『もう一度富山で国体がしたい』と思ってもらえる大会になればいい」と期待した。

新型コロナウイルスを警戒し、マスクをした選手らの姿が目立った開始式の会場