トリニータ、今季初戦飾れず ルヴァン杯【大分県】

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【大分―湘南】前半、右からのクロスボールをヒールで合わせてシュートを放つ大分のFW知念(9)=ShonanBMWスタジアム平塚

 Jリーグ・YBCルヴァン・カップ1次リーグ第1節(16日・川崎市等々力陸上競技場ほか=8試合)21日に開幕するリーグ戦に先立って始まり、D組の大分トリニータは神奈川県平塚市のShonanBMWスタジアム平塚で湘南と対戦し、終了間際に失点して0―1で敗れた。

 A組では前回覇者の川崎が清水に5―1で大勝し、白星発進した。名古屋は鹿島を破った。

 B組の浦和は新戦力レオナルドの2ゴールなどで仙台に5―2で快勝。C大阪はJ2の松本を下した。

 C組でJ1に復帰した横浜FCは広島に敗れ、前回準優勝の札幌は鳥栖に完勝した。D組はJ1復帰の柏がG大阪に勝った。

 1次リーグは16チームが4組に分かれて争い、各組上位2チームと各組3位のうち上位2チームがプレーオフに進出。プレーオフを勝ち上がった5チームにアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)出場の3チームを加え、準々決勝を行う。

 【大分0―1湘南評】大分は互いに無得点で迎えた終了間際、反則から相手にPKを与え、手痛い黒星発進になった。

 立ち上がりは相手の細かいパス回しに手こずったが、徐々にペースをつかみ、FW知念やMF町田が積極的にボールに絡んでゴールに迫った。後半もサイドを軸に攻めたがフィニッシュの精度を欠き、最後まで得点を奪えなかった。

〇土壇場でPK献上

 大分トリニータは土壇場で失点を喫し、勝ち点を奪えなかった。最後まで主導権を握っていただけに「先に点を取れなかったのが最後まで響いた」と片野坂知宏監督。決定力不足という悔しい形で今季の初戦を白星で飾れなかった。

 大分は前半から好機を築き、終盤に入っても攻め続けた。だが後半ロスタイム、GK高木駿がゴール前に入れられたロングボールの処理を誤り、こぼれ球を取ろうとした際に相手選手を倒してPK判定に。元大分の梅崎司に冷静に決められ、そのまま敗れた。

 「もったいない試合だった」と、DF鈴木義宜は唇をかんだ。だが収穫はあった。前線3人は新加入選手がそろって先発。片野坂監督も「それぞれが持ち味を発してくれた」と高く評価した。

 中でも光っていたのがFW知念慶だった。前線で激しくプレスを掛け続け、攻撃に転じればポスト役となってパスを供給し続けた。右からのクロスをヒールで合わせたシュートは惜しくも決まらなかったが、期待通りの力を見せた。MF町田也真人、FW渡大生も運動量が落ちることなく攻撃に絡み続けた。

 22日にはリーグ戦の初戦がある。町田は「まだまだコンディションは上がっていく。課題は決定力。リーグ戦に向けて修正していかなければ」と話し、知念も「要所で力を出せた部分もあった。気持ちを切り替えて臨みたい」と前を向いた。

〇残念な結果になった

 大分トリニータ・片野坂知宏監督の話 残念な結果になったが、開幕戦だったことをポジティブに捉えたい。選手にはリーグ戦に向けて切り替えてやっていこうと話した。チャンスはなかったわけではない。課題は得点を取ること。それに尽きる。

 DF鈴木義宜の話 勝ちきる力を付けないとJ1では生き残れない。自分たちが主導権を握った戦いを続けたい。

 MF松本怜の話 攻撃の連係は悪くなかったが、決めるとこで決めきれないと勝てない。決定力を高めることはここ何年かずっと言ってきた。みんなが危機感を持たないといけない。