今おトクなペイは?スマホ決済の還元率と2月以降キャンペーンを比較解説

キャッシュレス決済の新参者ながら、急速に広まる「ペイ」ことスマホ決済。使えるお店がどんどん増えているように感じます。ただ「いろいろありすぎてどれを使っていいのかわからない!」という声が聞かれるのも事実です。

そこで今回は、主なスマホ決済6アプリ(PayPay、LINE Pay、楽天ペイ、d払い、メルペイ、au PAY)の還元率を中心にまとめます。さらに、2020年2月現在の主だったキャンペーンについても紹介。まだ使っていない人はもちろん、すでに使っている人もぜひ自分のスマホ決済を見直してみてくださいね。


スマホ決済第一優先の理由は「還元率」

キャッシュレス決済は、現金を使わないで買い物をすること。スマホ決済だけでなく、クレジットカード、デビットカード、プリペイドカード、電子マネーなどもキャッシュレス決済の一種です。

スマホ決済には、スマホとQRコードをやり取りして決済するQRコード決済と、スマホをかざして決済する非接触IC決済の2種類があります。冒頭に取り上げた6アプリは、いずれもQRコード決済のアプリです。

キャッシュレス決済のメリットは、現金を直接やり取りせずに買い物ができること、とよく説明されます。お金は銀行口座やクレジットカードを連携させて支払います。確かに、財布を持ち歩いたり、レジの前で小銭を数えたりする必要がないのはスマートです。

しかし、それよりも大きいのは、キャッシュレス決済でポイントの還元が受けられること。買い物した金額の一部がポイントとして戻ってきますので、現金で買い物をするよりお得になる、というわけです。

このポイントの戻ってくる割合のことを「還元率」といいます。還元率はやっぱり高い方がいいですよね。

主要6アプリの還元率まとめ

スマホ決済の主な6アプリの還元率をまとめると、次のようになります。

スマホ決済アプリでは、支払いにクレジットカードを利用することで、スマホ決済のポイントとクレジットカードのポイントの二重取りが簡単にできます。

還元率の「基本」はスマホ決済アプリ単体での還元率、「二重取り」はクレジットカードを利用した場合の還元率になります。

こうして並べると、PayPay+Yahoo! Japanカードの二重取りが2.5%と、もっとも還元率がいいことがわかります。PayPayは単体でも1.5%のポイント還元と、総じて他のアプリよりも還元率がいいことがわかります。

LINE Payやd払いの2%還元もいいと思われるかもしれません。しかし、2%の還元を得るには条件があります。

LINE Payの場合は月に10万円以上利用してマイカラーをグリーンにしなければなりません。またd払いも「ネットショッピング」などでdカードを用いた支払い限定ですから、利用できるシーンが限られてしまうといえるでしょう。

楽天ペイ・d払い・au PAYも各社のクレジットカードを利用することが1.5%還元の条件です。これらの条件をもう満たせるなら問題ないのですが、そうでない場合はひと手間多くかかることになります。

また、メルペイはポイント還元がないのですが、メルカリでの売上を直接買い物に使えるというメリットがあります。メルカリでの売上金は出金するたびに200円の出金手数料がかかりますが、メルペイで使う分にはかかりませんので、出金するよりはお得、といえるかもしれません。

以上をまとめると、還元率で選ぶなら2.5%のPayPay+Yahoo! Japanカードがイチオシです。「どうしてもクレジットカードを作りたくない」という人でも、PayPayなら単体で1.5%の還元が受けられます。

次点で、二重取りで1.5%の還元率が得られるd払い・楽天ペイ・au PAYでしょう。これら3社のポイントは、すでに他のサービスで貯めている人もいるでしょう。それらのポイントを貯めたい! という方にも向いています。

破格のキャンペーンを見逃すな!

これまでたびたび大規模なキャンペーンを実施して話題になったスマホ決済。一時期下火になったかと思いきや、ここにきて再燃のきざしが見えてきています。主なキャンペーン情報をまとめたのが以下の表です。

この中から、注目すべきキャンペーンを3つ紹介します。

PayPay

1.最大50%も戻ってくる! PayPay「全国6,500店舗以上の有名飲食チェーンで「40%戻ってくる」キャンペーン」

PayPayでは、対象の飲食チェーン店で利用した場合に40%相当のPayPayボーナスが還元されるキャンペーンを実施しています。しかも、Yahoo! プレミアム会員や、ソフトバンク・ワイモバイルのスマホユーザーなら還元率が50%にアップします。

対象の飲食チェーン店は、具体的には以下のとおりです。

サンマルクカフェ・すき家・Coke ON(自販機)・日高屋・中華一番・来来軒・らーめん日高・ちゃんぽん 菜ノ宮・はなまるうどん・うまげな・さぬき麺屋・つるさく・サーティワン アイスクリーム・松屋・松のや・松乃家・チキン亭・マイカリー食堂・ヽ松(てんまつ)・松そば・ステーキ屋松・吉野家

ただし、1回で最大500円相当、2月1日~2月29日までの期間中で1500円相当まで。また、PayPayボーナスが付与されるのはPayPay残高での支払いのみとなっています(クレジットカード払いは対象外)。

楽天ペイ

2.どこで使っても5%還元! 楽天ペイ「【第2弾】楽天ペイアプリのお支払いで最大5%還元」

国のキャッシュレス・消費者還元事業では、店舗によって5%・2%の還元を受けることができます。5%の店舗ならいいですが、2%の店舗、還元なしの店舗で買い物すると「5%だったらいいのに」と思ってしまうかもしれません。
そんなとき、楽天ペイを利用すれば、2%還元のお店で+3%、還元なしのお店で+5%の還元が受けられますから、どこでも5%還元が受けられることになります。

3月2日までの期間限定ですが、延長される可能性もあるとのこと。還元を受けるにはエントリーが必要になるので、使う前に手続きしておきましょう。

au PAY

3.最大7万円分のポイントがもらえる! au PAY「誰でも! 毎週10億円! もらえるキャンペーン」

au PAYでは2月10日から3月29日までの7週間で、決済額の最大20%のポイント還元が受けられるキャンペーンを実施。通常、税込200円ごとに1ポイント(0.5%)のところ、40ポイント(20%)もらえます。

キャンペーンの期間は3つのステージに分かれており、それぞれに還元上限が設定されています。

・ステージ1:2月10日~3月1日(3週間) 還元上限3万ポイント

・ステージ2:3月2日~3月22日(3週間) 還元上限3万ポイント

・ステージ3:3月23日~3月29日(1週間) 還元上限1万ポイント

最大で7万ポイントの還元が受けられます。ただし、毎週還元が10億円に達した段階で、その週の還元は終了します。翌週になるまで、還元は行われませんので注意してください。

実際、2月10日の週の還元は翌11日をもって終了しました。それだけ、勢いよく利用されたということでしょう。この場合、次回の還元スタートは2月17日(月)からになります。

よく使う店舗で使えるスマホ決済に絞ろう

以上、還元率の面からスマホ決済アプリを見てきました。現金よりお得になることは間違いありませんから、ぜひ使ってみてほしいのですが、1点、注意してほしいことがあります。
それは、自分がよく使う店舗で使えるスマホ決済に絞ることです。

スマホ決済アプリが使える店舗はどんどん増えているのですが、まだまだ一部のアプリしか使えない、というケースもあります。そんなときに、この店ではこのアプリ、あの店ではあのアプリ…としたくなるのはわかります。
しかし、そうしてしまうと、自分がどれだけお金を使ったかわかりにくくなりますし、ポイントも分散して使いにくくなってしまいます。

ですから、自分がよく使う店舗で使えるスマホ決済アプリをチェックして、より多く使えるものを選ぶようにしましょう。そうすれば管理もしやすくなりますし、ポイントも貯めやすくなります。

せっかくスマホ決済を利用するのですから、少しでもお得になるように、うまく使いこなしていきましょう。

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