麻布大学がベトナムで HACCP研修実施 食品安全の専門人材育成に向け国際貢献

麻布大学は、農林水産省の日・アセアン食産業人材育成プロジェクトの依頼により、2020年2月25~27日、ベトナム国立農業大学(ベトナム・ハノイ市)において HACCP*研修を実施する。アジア地域での関心の高まりを背景に、食品の安全管理の基礎や知識等を提供し、アジアの食品安全の専門人材育成に協力する。

研修を担当するのは生命・環境科学部食品生命科学科の小西良子教授、三宅司郎教授、島津德人准教授、大仲賢二講師、柳平修一非常勤講師。現地の学生や社会人等の受講生40名を対象に、麻布大学で実施しているHACCP教育を実施し、受講生には修了証を授与する。この研修は、今後、アセアン10か国で展開する。

大学は一般財団法人食品安全マネジメント協会から、四年制大学および私立大学として初めて HACCPを含む食品安全研修コースの承認を受けている。今回の研修は、生命・環境科学部食品生命科学科の専門科目である「HACCP管理論」が公的な認証を受けてHACCP教育を実施している実績により、食品安全基礎研修を実施する。

農林水産省は食産業の国際化促進のため、アセアン地域の主要大学に設置した農産物・食品のバリューチェーン専門の講座等において、学生や民間企業に実践的な講義・研修等を支援している。麻布大学は、今回の研修を皮切りに、日本の食品産業の発展及び国際競争力の強化に向けたASEANでの食品安全の専門人材の育成に継続的に協力し、国際貢献を行っていく。

※HACCP(Hazard Analysis and Critical Control Point)。食品を製造する際に工程上の危害を起こす要因(ハザード; Hazard)を分析しそれを最も効率よく管理できる工程(CCP; 必須管理点)を連続的に管理して安全を確保する管理手法。

参考:

【麻布大学】麻布大学、農林水産省の委託によりベトナムで HACCP研修を実施 アジアの食品安全の専門人材育成に向けた研修で国際貢献(PDF)

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