ブリュワーズが左腕・スーターと調停回避 2年250万ドルで合意

日本時間2月17日、ブリュワーズがブレント・スーターとの年俸調停を回避し、2年契約を結ぶことで合意に達したことが明らかになった。今季が年俸調停期間の1年目となるスーターは、球団側の82万5000ドルの提示に対して125万ドルを希望し、日本時間2月18日に年俸調停が行われる予定となっていた。ブリュワーズはジョシュ・ヘイダーとの年俸調停を終え、スーターとの年俸調停を回避したことにより、全選手と今季の契約で合意に達した。

昨年9月にトミー・ジョン手術から復活し、見事な活躍を見せた左腕が年俸調停を回避して2年契約を得た。関係者によると、2年間でスーターに保証されている金額は250万ドル。その内訳は、契約ボーナス10万ドル、今季の年俸90万ドル、来季の年俸150万ドルで、今季の投球イニング数が80回・100回・120回・140回・160回に到達すれば、来季の年俸が5万ドルずつアップすることになっているようだ(よって、来季の年俸は最大175万ドル)。

スーターは「年俸調停のことは常に頭のなかにあったけど、解決するためのベストのプロセスではないと思っていた。だから、年俸調停を回避することができて嬉しいよ。今後2年間は契約交渉のことを忘れて、チームメイトやコーチ、素晴らしいファンとともに野球をすることだけに集中できるね」と語り、年俸調停を回避したうえでの2年契約を喜んだ。デービッド・スターンズ野球部門社長も「彼は素晴らしい選手だ。我々が頼んだことを何でもやってくれる」とスーターのことを高く評価している。

昨季のスーターはトミー・ジョン手術のリハビリを終えて9月に戦列復帰を果たし、9試合に登板して18回1/3を投げ、4勝0敗、2ホールド、防御率0.49、15奪三振、WHIP0.60という素晴らしいピッチングを披露。失点はソロ本塁打による1点のみで、月間最優秀救援投手に選出された。今季はヘイダーにつなぐセットアッパーとしての起用が有力視されるが、今回の契約内容を見る限りでは、ブリュワーズはスーターの先発起用も視野に入れているようだ。

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