ギャンブル依存症 家族対象セミナー 「自発的な目標設定を」 長崎で講演やパネル討論

ギャンブル依存症当事者の家族への支援策などを議論したセミナー=長崎市立図書館

 ギャンブル依存症や不登校、引きこもりなどの問題を抱える当事者の家族を対象にしたセミナー「依存症かも!? 家族の不安と解決への手がかり」が16日、長崎市興善町の市立図書館で開かれ、専門家の講演やパネル討論があった。
 「全国ギャンブル依存症家族の会長崎」の主催。福岡県立大の四戸智昭准教授(嗜癖(しへき)行動学)は講演で、さまざまな嗜癖(アディクション)から脱するには「自発的な目標を設定し、目標を達成するための具体的なイメージを持つことが大切」と説明した。
 パネル討論で「全国ギャンブル依存症家族の会福岡」の村田麿美代表は「ギャンブル依存症は病気。身内に依存症がいることを恥だと思わず、家族で病気に立ち向かうことが大事だ」と指摘。松元リカバリークリニック(長崎市)の精神保健福祉士、三谷亨氏は「当事者が変わるためには、まず家族が変わるのが近道。変われない人は社会的に孤立している場合が多い」などと述べた。

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