40代の女性看護師感染、相模原の病院 死亡女性の看護を担当

看護師が新型コロナウイルスに感染し、外来診療を休診した相模原中央病院=相模原市中央区富士見6丁目

 新型コロナウイルスの感染拡大を巡り、県と相模原市は17日、相模原市中央区の相模原中央病院に勤務する40代の女性看護師(同市在住)の感染が新たに確認されたと発表した。感染後に国内で初めて死亡した80代女性の看護を担当しており、同市は「院内で感染した可能性が限りなく高い」としている。

 同病院はホ-ムペ-ジで職員の感染について公表。安全が確認されるまでの間、外来を休診し入院患者への面会も中止するとした。

 県などによると、看護師は14日の勤務中に発熱などの体調不良を訴え退勤。市内の診療所を受診したものの軽快せず、別の医療機関を受診した。死亡した女性との濃厚接触者として15日にPCR検査を実施し、16日夜に感染が判明した。現在は平熱だが、入院の準備をしているという。

 死亡した女性は1~6日、相模原中央病院の4人部屋に入院。看護師は3日に同室を担当し、マスクを着用してトイレの介助や血圧チェックなどの業務に当たったとされる。

県は死亡した女性が入通院で利用した医療機関3カ所などの接触者計61人について疫学調査を進めている。17日時点で医療従事者43人にPCR検査を実施し、女性看護師以外は全員陰性だった。同看護師は通勤で公共交通機関を利用しておらず、市は看護師の家族4人に外出を控えるよう要請している。

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