高橋一生、黒沢清が手掛ける「スパイの妻」で蒼井優の夫に

6月にNHK BS8Kで放送される蒼井優主演のドラマ「スパイの妻」(日時未定)に、高橋一生が出演する。蒼井演じる主人公・福原聡子の夫で、貿易商・福原優作に扮(ふん)する高橋は、「クラシックな物語性と新しい試み。リズムに還元されてしまいそうな劇的なセリフの数々。初めての黒沢組は終わってほしくないほど充実した時間の中でお芝居をさせていただきました。この作品の完成が心から楽しみです」と期待を寄せている。

同作は、映画「CURE」(1997年)や「散歩する侵略者」(2017年)など、独自の作風から国内外で高い評価を得ている黒沢清監督が、8K・スーパーハイビジョンで制作する究極のラブサスペンス。舞台は1940年の第2次世界大戦前夜の神戸。時代の不穏な空気を感じ取っていた貿易商の優作が、妻・聡子を残して満洲へと赴く。男はそこで偶然目にしてしまった世にも恐ろしい出来事を、世界に知らしめなければならないと心を決め、行動に移そうとする。

なお、音楽をペトロールズのフロントマンであり、椎名林檎を中心に結成された東京事変では浮雲の名で活動するギタリストの長岡亮介が担当することも発表された。長岡は「欲しいなと思うものを自分勝手に夢想して、そのイメージを歌や演奏に気ままに落とし込んでいく、自分が作る音楽は大体そういう感じでした。今回は作品が放つイメージに自分のイメージを重ねていく、という初めての作業。興味深く加わらせていただきました。シンプルに、を心がけました。さあ、何曲採用されるのでしょうか!? (笑)」と制作過程を明かしている。

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