ドイツ陸上チーム 島原でパラ事前合宿 長崎県内初、8月中旬から

覚書を締結した古川市長(中央)ら=ドイツ・エアフルト市(島原市提供)

 東京パラリンピック陸上競技ドイツチームが8月、長崎県島原市で事前合宿をする。同市とドイツ障がい者スポーツ連盟が現地時間の15日、覚書を結んだ。パラリンピックでの事前合宿決定は県内初。
 市スポーツ課によると、ドイツチームの合宿は、市営陸上球技場(上の原3丁目)を中心に8月中旬から10日間程度、選手やコーチら約20人の参加を見込む。宮崎市でも開催予定のため、合宿する競技種目など詳細は今後決まるという。
 島原市は2018年から誘致を進めていた。昨年3月、陸上競技の担当者による視察で、市内各競技場のバリアフリー化や宿泊施設からの移動時間の短さなどで高い評価を受けた。
 エアフルト市であった締結式で、古川隆三郎市長は「選手が最高のコンディションで大会に臨めるよう受け入れ態勢の整備とサポートに最大限の力を注ぐ。事前キャンプ期間中は、市民と選手団の交流を行いたい」と期待感を示した。
 ドイツパラリンピック委員会・陸上競技ナショナルチームのマリオン・ペーターズ代表ヘッドコーチは「(島原は)環境が整っている。本大会では最高のパフォーマンスができると確信している」と述べた。
 島原市は、東京五輪のレスリング競技スペインチームの事前合宿も決まっている。

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