留学や研修中止 新型肺炎感染拡大

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、県内の大学や短期大学では、中国などへの留学や教育研修などの中止を余儀なくされている。
 宮崎公立大(有馬晋作学長)によると、学生31人が26日から、提携する江蘇省蘇州市・蘇州大へ短期留学する予定だった。しかし同国で感染が拡大し、同大学から「受け入れは難しい」と連絡があったことから中止を決定。また、4~9月に8人が予定していた長期留学も取りやめた。 宮崎公立大は「別の地域への変更や時期の見直しをすると学生の負担が増えてしまう可能性がある。本人の意向を聞きながらサポートしていきたい」としている。
 宮崎大(池ノ上克学長)は2~3月に台湾、韓国、マレーシアの大学へ学生計53人を2週間~1カ月ほど派遣する教育プログラムを中止。同時に、中国、韓国、台湾の大学からの計14人の受け入れも取りやめた。
 宮崎大では現在、中国へ留学している学生はおらず、今後留学することが決まっている学生も現段階ではいない。同大学は「今後学生から申請があった場合は、状況を見ながら判断していく」としている。
 南九州短期大(横堀仁志学長)では、17日から、学生5人と教員2人がベトナムへ渡航して研修や視察を行う予定だったが、大事を取って中止。「終息後に再度渡航するかを検討したい」としている。

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