幕末維新期に特化 山口県が「県史 通史編」発刊

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幕末維新期に特化した山口県の「県史 通史編」

 山口県は幕末維新期に特化した「県史 通史編」を全国で初めて発刊した。吉田松陰や高杉晋作ら長州藩士が活躍した維新史を専門家が写真や資料を交えて解説。県内の大学や小中学校、図書館などに無料配布し「県民の歴史書」として役立ててもらう。

 江戸末期の1830年(天保元年)から1871年(明治4年)の廃藩置県までを「幕末維新」と定義。長州藩での尊皇攘夷や開国を巡る動き、藩士が明治新政府に登場していく経緯を詳細に記している。

 広島大の三宅紹宣名誉教授(明治維新史)が編さんの部会長を担当。山口県史は1996年から発刊し、第1巻目は中世編。今回が38巻目となる。これまで幕末維新期の資料を紹介した「史料編」は刊行していたが、専門家が解説する総合的な維新県史は初めてになるという。

 A5判、計1110ページ。6800円。県史編さん室の三原忍室次長は「幕末維新に特化した唯一の県史。学生の研究のほか、歴史ファンにも読んでほしい」と話している。購入申し込みは県史編さん室=電話083(933)4810。