甲斐野が長期離脱のソフトバンク  穴埋めるセットアッパーの最有力候補は…

©株式会社Creative2

白組の3番手として登板したソフトバンク・岩嵜翔【写真:福谷佑介】

最有力は2017年の最優秀中継ぎ投手だった岩嵜翔か

 ソフトバンクに激震が走った。宮崎キャンプ第4クール初日の15日のこと。昨季ルーキーでありながら、セットアッパーとして65試合に登板し侍ジャパンメンバーにもなった甲斐野央投手が右肘の違和感で離脱。「右肘内側側副靭帯の一部損傷」と診断され、長期離脱は避けられない状況となった。

 3月20日の開幕は絶望。それどころか現時点ではいつ復帰できるか、も見通しは立っていない。昨季65試合に投げてチームの日本一、そして侍ジャパンの「第2回 WBSCプレミア12」優勝にも貢献した甲斐野の不在はソフトバンクにとっては大きな痛手となる。

 ファンとしても気になるのは、9回の守護神・森唯斗に繋ぐ、甲斐野に替わるセットアッパーとなるのは誰か、ということだ。キューバ人左腕のモイネロは当確(東京五輪のアメリカ大陸予選で開幕時は不在だが……)として、問題はもう1人だ。

 現状で、その筆頭候補となりそうなのが、2017年の最優秀中継ぎ投手の岩嵜翔投手だ。

 岩嵜は17日に行われたキャンプ2度目の紅白戦に登板。白組の3番手として5回にマウンドに上がると、栗原に二塁打を浴びたものの、1イニングを無失点に封じた。寒風吹き荒ぶ悪条件ながら、真っ直ぐの最速は147キロを記録。工藤公康監督も「後ろから見ていても球に力がありますし、もう少し出そうと思えば出せるんだと思います。ここまでの出来は非常にいいのかな」と評価していた。

岩嵜は2018年に右肘の違和感で離脱し、右肘を手術し昨季は終盤に2試合登板

 2017年に球団記録の72試合に登板し、6勝3敗2セーブ40ホールドをマークし最優秀中継ぎ投手に輝いた岩嵜。だが、翌2018年に右肘の違和感で離脱し、右肘を手術した。1度は2軍戦で復帰したが、状態が思わしくなく、その年のオフに再び右肘を手術。昨季終盤にようやく復帰を果たし、1軍で2試合に投げた。オフの間は球団OBでトレーナーに転身した馬原孝浩氏に師事しトレーニング。ここまで順調にキャンプを消化している。

 この日の投球を見た森山良二1軍投手コーチは「岩嵜はこの前のシート打撃の時から強いボールを投げている。経験と実績がある。今のところ、そこを1番埋める可能性がある。今くらい投げられれば、いけると思います」と評価。甲斐野に替わるセットアッパーに1番近い存在だとした。

 右肘手術からの完全復活を目指す岩嵜翔。2017年は72試合に投げながら、防御率1.99という圧巻の成績を残していた。背番号17が本来の姿を取り戻せば、甲斐野不在の穴は最小限に食い止められるかもしれない。(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)