クマの捕殺最多、5千頭以上に

餌不足や暖冬も影響、環境省集計

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山中で目撃されたツキノワグマ=2019年7月、秋田県鹿角市(米田一彦さん撮影)

 2019年4~12月に市街地に迫るなどして、捕殺されたツキノワグマとヒグマの数が環境省の集計で5667頭(速報値)となり、年度内でありながら過去最多を更新中だ。全国的にクマの分布域が拡大している上、餌となる木の実が凶作で人里への出没が相次いだためとみられる。冬眠期の12月に入っても200頭超を捕殺しており、専門家は「暖冬の影響で冬眠が遅れ、餌を探し回るクマが多かったのではないか」とみる。

 集計によると、クマの捕殺数は06年度の4679頭が最多。出没が目立った東北や北陸では、冬眠に必要な栄養が足りず、餌を求めてクマが行動圏を広げたとみられる。