【聞かせて】 No.647「栗林 正和さん・令和元年度教育者文部科学大臣表彰受賞」 

 学校教育の振興に特に顕著な功績があった現職の校園長に授与される文部科学大臣表彰「令和元年度教育者表彰」を受賞。1月28日、日本消防会館(東京)で表彰状を受けた。「同僚の教員や家族の支えがあり、生徒や保護者にも恵まれて幸せな36年の教員生活を送ってきた。さらに名誉ある賞をいただけて光栄」と話す。

 高校時代は野球部で内野手。「高校野球の監督に憧れて」教員の道へ進み、1997年、西京高野球部監督として甲子園初出場で選抜大会ベスト8、選手権大会でもベスト16の記録を残した。

 校長になっても、さまざまな部の大会へとポケットマネーで応援に駆けつける。「若い人に夢や高い志を持ってほしい。いつまでも成長を支援したい」と、生徒へ注がれる眼差しは温かい。

 座右の銘は「順境におごらず逆境にひるまず」。

【プロフィル】1959年宮野生まれ。宇部高、広島大、同大大学院修了。柳井工業高、西京高、徳山高で英語科教諭を務め、山口県教育庁課長、山口県立高教頭・校長などを経て、2018年から山口高校長兼山口県高等学校長協会会長。2016年から2018年まで山口県・中国地区高野連会長。

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