みずみずしく甘さ際立つ味/雪室リンゴ掘り起こし/青森・酸ケ湯温泉そばで2カ月貯蔵/バイヤーも絶賛

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木箱に入れて約2カ月間雪の中で貯蔵したリンゴ。一部のツアー参加者は掘り起こし体験もした

 青森市の青果仲卸業「新日本青果」と酸ケ湯温泉などは16日、同温泉付近の雪室で貯蔵した県産リンゴの掘り起こしを行った。約2カ月間保存されたリンゴは、みずみずしく甘さが際立つ味に。県内外のバイヤーや一般参加者ら40人が作業の体験を通じて雪を生かした産物に関心を見せた。

 新日本青果は昨年度まで、弘前市内で雪貯蔵リンゴを作ってきたが、本年度はリンゴを温泉、八甲田山の景観と組み合わせた名物として売り込もうと、初めて同温泉と連携。旅行業者の協力も得て掘り起こし作業の見学ツアーも企画した。リンゴは弘前、黒石、平川など津軽地域産のサンふじ。昨年12月中旬に約16トンを木箱に詰め、その上に鮮度保持シートと雪をかぶせた。

 この日、除雪車で雪山をかき分けた後、運送業者や同温泉従業員らが手作業で木箱を取り出し、大型トラックに積み込んだ。県外のツアー参加者はリンゴを手に記念写真を満喫した。

 リンゴを試食した名古屋市の卸売業・武内健次さん(37)は「通常のリンゴよりジューシーで格別な味」と絶賛。新日本青果の盛真美常務は「この取り組みを酸ケ湯周辺の風物詩の一つになるよう継続していく」と話した。

 この日掘り起こしたリンゴは早ければ19日に県内のスーパーで販売される。24日には、黒石市内の山間部でも約40トンのリンゴ掘り起こしを行う。