デイミアン・チャゼル監督2作品を再びスクリーンで 山口市民会館で「セッション」「ラ・ラ・ランド」2本立て上映会 2月23日

 数々の賞にノミネートされ、いずれも世界中で話題をさらったデイミアン・チャゼル監督作品の2本立て上映会が、2月23日(日・祝)に山口市民会館(山口市中央2、TEL083-923-1000)大ホールで開催される。上映作品と時間は「セッション」(2014年、アメリカ)が午前10時30分と午後4時30分、「ラ・ラ・ランド」(2016年、アメリカ)が午後1時と7時の各2回。

 チャゼル監督を一躍有名にしたメジャーデビュー作「セッション」は、ジャズドラムを学ぶため名門音楽大学に入学した主人公と、異常なまでのスパルタ的指導に徹する教師の姿を追う音楽ドラマ。第87回アカデミー賞で5部門にノミネートされ、3部門を獲得している。演奏にのめりこみ、不運な事故で夢を絶たれた果てに圧巻のクライマックスへとたどり着く主人公をマイルズ・テラーが熱演。また、罵声や暴力も辞さない狂気じみたレッスンで完璧な演奏を要求する鬼指導官役を務めたJ・K・シモンズは鬼気迫る怪演で圧倒的な存在感を示し、アカデミー賞、第72回ゴールデングローブ賞、第68回英国アカデミー賞などで助演男優賞を受賞した。

 また、チャゼル監督がハーバード大在学中に手掛けた初めての映画「Guy and Madeline on a Park Bench(原題)』(2009年)がルーツとされる「ラ・ラ・ランド」は、ロサンゼルスを舞台に女優の卵と売れないジャズピアニストの恋愛とそれぞれの夢が描かれたミュージカル映画。ライアン・ゴズリング、エマ・ストーンが主演を務め、繊細かつ情熱的な演技が感動を呼んだ。音楽と歌とダンス、衣装や移り変わる四季の色調が、幻想と現実とが交錯する映像を鮮やかに彩る。第74回ゴールデングローブ賞で7部門獲得、第70回英国アカデミー賞では11部門でノミネートを受け、6部門を受賞した。さらに、第89回アカデミー賞では「タイタニック」(1997年、アメリカ)、「イヴの総て」(1950年、アメリカ)に並ぶ史上最多14ノミネート(13部門)を果たし、最年少での監督賞受賞をはじめ6部門に輝いた。

 全席自由(未就学児入場不可)。料金は一般1200円、any会員1000円。2作品セット券は一般1800円、any会員1500円で、同館とYCAM(山口情報芸術センター、山口市中園町7)で購入できる。「今後も定期的に映画上映会を開催していきたい。ホールに響く音楽と大画面で楽しんで」と同館。

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