五島市本館の建て替え完了 市民課や議場など

新本館の落成をテープカットで祝う関係者=五島市役所

 耐震基準を満たしていなかった五島市役所本庁舎「本館棟」の建て替え工事が完了し、17日に落成式があった。同日から全面的に供用を開始。今後も隣接する旧本館棟の解体や、耐震基準を満たす「新館棟」「増築棟」の改修などが続き、来年秋に一連の工事が終わる見込み。
 完成した本館棟は鉄筋コンクリート4階建てで、延べ床面積5389平方メートル。1階に市民課や税務課、国保健康政策課などの市民が多く利用する窓口、3階には市議会議場などがある。3日分の燃料を備蓄できる非常用発電装置を設置しており、災害発生時の対応拠点となる。総事業費は約22億3900万円。
 落成式には市幹部や市議、工事関係者ら約60人が出席。野口市太郎市長は「末永く市民に愛され、親しまれる庁舎になるよう祈念する」と式辞を述べ、施工業者らに感謝状を贈呈した。

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