【MLB】ヤ軍ガードナー、“恐怖体験”で妄想癖女を出禁へ 既婚者と知っても「それは関係ない」

ヤンキースのブレット・ガードナー【写真:Getty Images】

私はガードナーの「大事な人」…クラブハウス侵入未遂、球団やMLBに訴え

 ヤンキースのブレット・ガードナー外野手が恐ろしい体験を明かした。ニュージャージー州の最大手メディア「NJ.com」によれば、ガードナーは裁判官に熱狂的な女性ファンを自身と家族から遠ざけることを求め、球団も全球場で出入り禁止処分とすることを望んでいるという。

 ガードナーの弁護士はブロンクス民事裁判所で、女性ファンのジーナ・デバサハヤンさんに対する接近禁止命令を求めた。デバサハヤンさんは自身がガードナーの「将来の妻」で、ガードナーがフィールドから性的「シグナル」を送っていると主張しているという。しかし、2人は会ったことすらないという。

 博士号取得者でバイオテク起業家だと自称する46歳のデバサハヤンさんは昨年8月、ガードナーに会うためにオリオールズの本拠地カムデンヤーズでビジターのクラブハウスに忍び込もうとし、警備員がスタジアムから追い出したという。さらに10月にはヤンキースタジアムでプレーオフの試合観戦を拒否され、球団とガードナー、MLBを訴えていた。

 その訴状は妄想そのもので、「私はヤンキースファンであり、ブレット・ガードナーの将来の妻でもあります」と記してあったそうだ。さらにデバサハヤンさんは、ヤンキースがガードナーに近づくことを邪魔している、ヤンキースがツイッターアカウントにハッキングして知的財産を奪ったとも主張しているといい、球団はこの訴訟の棄却を求めていた。

会ったことのないガードナーを“将来の夫”と思い込む「私に送られるロマンス」

 会ったこともないガードナーを“将来の夫“だと思い込んだ経緯を、デバサハヤンさんは訴訟で具体例を挙げて主張した。ガードナーのダグアウトでの動画で、腰を動かして自身と性交渉をしているような動きをしたこと、自身が観戦していない試合で「悲しい顔」をしていたこと、SNSでガードナーに怒っていると投稿した後にガードナーが退場処分を受けたことなどを挙げ、「3年間のオンラインでのロマンス」の後、「ガードナーが望んでいる」として試合に行き始めたと語ったという。

 デバサハヤンさんが同メディアに語ったところによれば、ことの始まりは2015年10月に当時ヤンキースの監督だったジョー・ジラルディ氏にガードナーに興味を持っているとメールを送ったことだったという。その後、彼女はガードナーに「ラブレター」を送った。

「彼はプレーしている時、シグナルを送っているの。彼らには球種などを伝えるシグナルがあるわ。それとは別に、私に送られるロマンス、性的シグナルがあるの。彼が私に性的シグナルを送り始め、私たちの関係は発展していったのよ」。記者はガードナーが既婚者だと伝えたが、デバサハヤンさんは「それは重要ではない」とアッサリ受け入れた。

 スプリングトレーニングが行われるジョージMステインブレナーフィールドでは、警備員が彼女の写真を持ち、入場させないこと、ガードナーの近くに寄らせないよう指示を受けているという。しかし、ここまで妄想を拗らせた彼女が簡単に引くとも思えず、ガードナーにとってはヒヤヒヤの春になりそうだ。(Full-Count編集部)

© 株式会社Creative2