インディアンスがリンドーアとの契約延長交渉を継続中

今オフのトレード市場における目玉の1人だったフランシスコ・リンドーアは、インディアンスとの契約延長交渉を継続しているようだ。リンドーアは以前からインディアンスへの愛着を口にしており、「インディアンスでワールドシリーズを制覇すること」が最優先であると明言している。決して資金力に恵まれた球団ではないインディアンスがリンドーアを引き留めつつ、限られた資金なかでワールドシリーズ制覇を狙えるチームを作ることは簡単なタスクではないが、インディアンスはその困難なタスクに取り組もうとしている。

リンドーアは、レギュラーシーズン開幕が近付くなかで周囲の雑音をシャットアウトし、「僕の今年の目標はインディアンスで勝つことだ」と自身の目標を明言した。「僕はここで勝ちたい。クリーブランドに居たいと思っている。ここはホームだから。多くの選手とトレードされるためにプレイしているのではない。僕は勝つためにプレイしているんだ」とリンドーア。あくまでもインディアンスでワールドシリーズを制することが最優先であると強調した。

リンドーアが莫大な金額の契約を求めなかったとしても、インディアンスがリンドーアを引き留めるのは決して簡単なことではない。クリス・アントネッティ野球部門社長は「本当にハードなシチュエーションだよ。スモールマーケットで優勝を狙えるチームを作るのは本当に大変なんだ。もちろんリンドーアを引き留めたいし、お互いがそれ(契約延長の成立)を望んでいるけど、最大のチャレンジになるだろうね」とコメント。アントネッティはリンドーアのチームへの愛着を認識したうえで、資金力の面からリンドーアとの契約延長を決して楽観視していない。

3月に入れば、リンドーアは契約延長交渉を一旦ストップして、レギュラーシーズンに向けた準備に集中することになるだろう。今季前半戦のインディアンスの戦い次第では、7月のトレード戦線で再び移籍の可能性が浮上するかもしれない。果たしてアントネッティは、自身が「最大のチャレンジ」と表現するリンドーアとの契約延長を無事に成立させることができるのだろうか。なお、インディアンスはリンドーアの強打を活かすべく、今季はリードオフマンではなく2番や3番を打たせる機会を増やすことも検討しているようだ。

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