大和ハウス、住宅以外も強化し米国で売上1.5倍へ

大和ハウス工業(大阪市)は2月18日、米国カリフォルニア州アーバイン市内の商業施設を取得し、同国で商業施設事業を開始したと発表した。戸建て販売や賃貸住宅事業以外にも事業を広げ、2022年3月期に米国での売上高を現在の1.5倍の1550億円を目指す。

取得した商業施設名は「TRADE(トレード)」で、取得価格は約30億円。日本食レストランやマッサージ、ネイルサロンなど31店舗が入居。今後は取得した物件の管理・運営のノウハウを蓄積。商業施設や賃貸用不動産のさらなる購入や開発も視野に入れている。

大和ハウスはシカゴなど都市部で賃貸住宅事業を展開。戸建て事業も近年は強化しており、現地子会社のスタンレー・マーチン社を通じ東海岸で開発・販売を行っている他、今年に入り東海岸と西海岸の現地企業2社の買収に踏み切っている。2020年3月期の米国での売上は1000億円程度の見通しだが、2022年3月期は1550億円、海外事業全体は4000億円を目標としている。

取得した米国の商業施設「TRADE」

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