【横浜DeNA】筒香の教え実践 〝柴田の間合い〟で勝負 春季キャンプ

◆横浜DeNA0-1ヤクルト

 横浜DeNAの春季キャンプ第4クール第1日は18日、沖縄県浦添市の「ANA SPORTS PARK浦添」でヤクルトとの練習試合が行われ、0─1で敗れた。

 2年連続の開幕投手を目指す今永が2回をソロ本塁打のみの1点に抑え、今季初の対外試合で上々のスタートを切った。

 打線は4安打と元気がなかったが、柴田が右越え二塁打を放つなど攻守で存在感を放った。新外国人オースティンも1安打1四球とアピールし、ラミレス監督は「キャンプ前に映像で分析した時よりもフォームが良くなっている」と評価した。

◆〝柴田の間合い〟で勝負

 ベイスターズ打線が鳴りを潜めるなか、8番柴田は「打率を残さないと試合に出続けられない」との覚悟で打席に立っていた。

 五回1死の第2打席はフルカウントからの6球目。スアレスが投じた内角の145キロを右越え二塁打にした。これで中日との練習試合(13日)、巨人とのオープン戦(16日)に続く対外試合3戦連続安打。4本全てが右方向で、二塁打が2本と好調を維持している。

 レイズに移籍した筒香から教わった「打席に入って投手主導になっても、自分の間合いで勝負ができるかが大事」との考えを実践する。追い込まれた後の勝負強さを課題にしており、「2ストライクになったら迷わず振っていきたい」。昨季の打率2割5分6厘を超えるため、積極的なスイングを磨いている。

 ベテラン大和と二遊間を組み、四回1死一、二塁では併殺打にして堅守もアピール。昨季4アーチの伊藤裕らと争う定位置獲得へ、あとは打撃向上あるのみだ。「ただ打つだけでなく、状況に応じてベストを出せる『打席力』を発揮していきたい」と熾烈(しれつ)な競争から一歩抜け出そうとしている。

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