あなたが動けば政治は必ず変わる、枝野立憲代表

 立憲民主党の枝野幸男代表は立憲フェスティバルでのあいさつで、安倍内閣の隠蔽、公文書改ざんなどで政治が歪められている現況を指摘し「(薬害エイズ問題で)厚生省の地下に眠っていたファイルを探し出し、被害救済と再発防止への動きを飛躍的に前進させることができた」経験から「情報公開の重要性を強く認識し、当事者の皆さんとつながりながら諦めずに努力すれば結果につながることを経験した」と述べた。

 そのうえで「私の政治家としてのこの原体験は、あの時以上に公文書の隠蔽や改ざんで政治が歪められている今こそ生かさなければなりません」と強調した。

 また官房長官、経済産業大臣として東日本大震災と東京電力福島第一原発事故への対応にあたった経験に触れ「原発事故では福島の人々が故郷を奪われただけにとどまらず、家族や友人同士ですら、立場の違いによって分断させられた。被災地では今なお、多くの皆さんが終わりの見えない復興の途上で困難に直面しながら生活している」と提起。

 枝野代表は「被災者の皆さんに寄り添い続けること、同じような分断や困難を、あるいは故郷を失うというような思いを2度と繰り返してはならないということ。私はあのとき強く決意した。このことは私にとって政治家としての生涯をかけて取り組まなければならない責任だと思っている」と語った。

 自らのよって立つ政治家としての立ち位置を明らかに示したうえで、枝野代表は「すべての取り組みを政権交代のための準備へとつなげる」と決意を示した。枝野代表は「あなたが動けば政治は必ず変わります。現在の政権を終わらせ、新たな政権をつくることができます。私たちは、あなたの声を受け止め、あなたとともに前へと進む政党です」と呼び掛けた。(編集担当:森高龍二)

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