キリシタン遺産継承を 7団体が取り組み発表 長崎県庁

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春日集落での取り組みを聞く参加者=県庁

 世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の保存活用や継承策を考えるイベント「未来へつなぐみんなのたからもの」が18日、県庁ロビーであり、住民や学生など7団体が取り組みを発表した。

 世界遺産登録1周年を記念し、官民で構成する県世界遺産保存活用県民会議(会長・宮脇雅俊県商工会議所連合会会長)が主催。約200人が参加した。
 平戸市の構成資産、春日集落の町づくり団体「安満の里 春日講」の寺田賢一郎会長は、野焼きをして草原の景観を維持していることや、棚田米で作ったかんころ餅を販売し棚田の風景を維持する活動などを報告。「観光客との交流を通じ、町づくりに取り組んでいる。世界遺産が暮らしに張りと潤いを与えるものになっていけばいい」と語った。
 春日集落で実習に取り組んだ県立大地域創造学部の学生は、キリシタン墓地遺構で観光客が集まる「丸尾山」の階段を補修した活動などを報告した。「住民と協力することで交流が深まった」とする一方、「作業を継続するためのシステム」が必要と指摘。観光客と住民が一緒に階段を補修する観光ツアーを提案した。
 会場では各地域の団体や自治体、企業がブースを設け、特産品販売や展示で構成資産をPRした。