教皇来日記念し植樹 平和の願いと共に大きく 天正遣欧使節顕彰会、児童らと

梅の木を植えるヴィタリ神父(右)と児童ら=長崎市、長崎原爆資料館前

 400年以上前にヨーロッパに派遣された千々石ミゲルら天正遣欧使節の顕彰に取り組む「天正遣欧使節顕彰会」(上杉宗聖(むねあき)理事長、宮崎市)は15日、ローマ教皇フランシスコの来日を記念する植樹祭を、長崎市平野町の長崎原爆資料館前で行った。
 顕彰会の会員のほか、長崎市立山里小の児童や被爆者団体のメンバーら約30人が出席した。ドメニコ・ヴィタリ神父は「人間だけでなく、私たちの命を支えてくれている木々など自然も含め、全ての命を大切にしようという教皇のメッセージを忘れないように」とあいさつ。出席者全員で平和を願い、紅白の梅の木2本を植樹した。
 参加した同校6年の原塚彩季(さき)さん(12)は「核兵器がなくなるようにと植樹した。みんなの世界平和への思いが強くなるように、梅の木も大きくなってほしい」と願いを込めた。

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