リベラル新世代の党大会に潜入! #立憲フェス2020 のゆる~い側面

こんにちは、自称日本一意識低い政治ライターのひがしみすずです。
このたび(勝手に)無党派層の若者代表として2月16日に開催された立憲民主党の党大会「立憲フェス2020」に潜入してきました。この立憲フェスにかけた立憲民主党の気合いの入り方と、リベラル政党ならではのゆる~い側面をレポートします。

そこにあるのはいつだって身近な問題。ボトムアップ型の立憲民主党ならではのコンテンツ

写真:#KuToo署名呼びかけ人・石川優実さんを招いたトークセッション

今回立憲フェスに参加し、「立憲民主党はかなりボトムアップ型の政治を意識しているな」という感想を持ちました。トークセッションの話題は現代を生きる若者なら意識せずにはいられないジェンダー論や、大学院生をゲストに交えた気候変動論も。
「#KuToo」発起人の石川優実さんを招いたトークセッションでは、立憲民主党が考える女性の政治参画や現在の国会議員の女性比率の低さについて触れ、日本の政治全体への問題提起をする場面もありました。

写真:防災局の池田氏・山本氏。良い笑顔です

トークセッションを行うステージとは別に各局等がブースを展開しており、その内容も市民密着度が高いものでした。

・防災局では保存食の販売やダンボールベッドへの試乗(!?)も。
・「子育てカフェ」と名付けた子育てに関する政策を紹介するブースでは、感想やメッセージをポストイットで貼ることができる参加型コンテンツあり。また、ブース内にキッズスペースを設けていました。
・物販スペースではオーガニック食材を使ったお弁当、ベジタリアン対応メニューやプラスチックを使わない紙ボトルの飲み物の販売あり(ひがしも「とうふバーガー」を食べました。さっぱり風味で美味しかったです!)。
・障害理解ブースでは元「筆談ホステス」斉藤りえ氏の手話実演やあいさつ講座、車椅子体験コーナーあり。

その他にも、自殺防止、不妊治療について、LGBT理解のためのブース等、立憲民主党らしいリベラル色×生活に密着したテーマのブースが多数設けられていました。

先生は大学生、起立・礼・着席! 青年局のチャレンジ

写真:菅直人氏も絶賛。先生は21歳の方でした

立ち見のオーディエンスも多数出ていた青年局主催の「逆転!?おしゃべり教室」では大学生が教師役をして現役政治家に社会問題をプレゼン。発表開始前には「起立・礼・着席!」の一連の流れまで実践していました。
発表が終わったあとに菅直人氏を直撃。感想を伺うと、笑顔で「こういう取り組みは非常に意義があることですね。普段とは逆の立場を体験できました」と答えてくれました。

静かなる狂気とゆるさの共存

……と、こんな真っ当なところで終わる立憲民主党ではありません。何せ前身はVR蓮舫を作り上げた政党です。絶対にどこかツッコミどころがあるだろうと思ってブースをうろついていたところ、いました。超まじめな「自然エネルギー」のブースに全身緑色のクマ。

鍵盤、打楽器、ドラム、ダンスもできる多才派クマでした。
付き人の方いわく「めざせガチャピンさんです!」……それは色の問題でしょうか?

その他にも、ポスター裏貼り体験コーナーという地味すぎる体験コーナーがあったり。

写真:いくらなんでも地味すぎやしませんでしょうか

「立憲もふもふ経済女子同好会」たる有志団体が狂気に満ちた“立憲民主党の政治家萌え”同人グッズを販売していたり。

写真:えだのん萌えに留まらず、様々な議員さんに萌えていました

圧倒的人気を誇る枝野幸男氏のカレンダーやトートバッグといったグッズはもちろん、演説書き起こし同人誌やCD、分厚い写真集、写真パネルまで販売していました。もう真面目なのか萌えなのか狂気なのか。
一部商品は「きのこ屋」さんでオンライン購入もできるそうです。

写真:同好会の方いわく「両面この顔にしたかった」

写真:もちろん枝野氏ご本人の直筆です

なかなか情報量の多いブースでしたが、他のどこよりも立憲民主党愛は伝わってきました。

この静かなる狂気が当たり前のように存在し、かしこまった党大会とは一味違う絶妙なゆるさを実現している立憲民主党、さすが多様性を支持するリベラル政党です。胸が熱くなりました。

内輪ノリなんてもったいない!政治×エンタメ×密着のお手本となるような立憲フェス

写真:三重県支部の「三重子ちゃん」話題がなさすぎて人形につぶやかせているそうです。

唯一もったいないなと思ったのは、この「立憲フェス」が立憲民主党の党大会であり、立憲民主党に興味のある方々しか来ていないという内輪感でした。
フェスの中盤~終盤にはジャーナリストの津田大介氏を招いたトークイベントや、来場者と枝野幸男氏とが一切台本なしで60分間討論しあうトークイベントもありました。恐らく無党派層や他党支持者の方もちょっと気になるコンテンツではないでしょうか?
もっと「立憲フェス」やその中のコンテンツを表に、大々的に出せばより話題になり、立憲民主党の政策やスタンスも伝わるのでは!?と感じました。

とはいえ、政治×エンタメ×密着ボトムアップの立憲フェス、いち参加者としては非常に楽しい時間を過ごすことができました!ありがとうございました。
これからの立憲民主党が本当にボトムアップの政治を実現してくれるのか!?にも要注目ですね。

次回は 3月8日に開催される自民党の党大会に参加する予定です。お楽しみに!

 

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