感染拡大で相談30倍 県の新型肺炎専用ダイヤル

相談ダイヤルの設置を決めた県の危機管理対策会議=1月24日、県庁

 新型コロナウイルスの感染が拡大する中、神奈川県が開設した専用ダイヤルに症状や検査実施機関、予防策などに関する相談が急増している。相模原市内の病院で看護師の感染が判明した17日は1日で349件に上り、開設当初の30倍超にまで増えた。

 県健康危機管理課によると、専用ダイヤルは1月25日に開設。最初の2日間は11、12件と少なかったが、感染拡大が伝わるにつれて増え始め、同30日に100件を超えた。国内初の死亡例が県内に住む80代女性と判明した翌日の今月14日は278件に上った。

 18日午後6時までの累計は2625件。県はダイヤル回線を当初の2回線から4回線に増やし、時間も午後9時まで延長して対応に当たっている。

 主な相談内容は「症状はないが、どこで検査できるのか」「海外から帰国後に発熱やせきなどがあるが、受診可能な医療機関は」など。県は「具体的な症状がない場合は現時点で検査を受けられない」「感染が疑われない場合は一般の医療機関を受診してほしい」などと回答しているという。

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