長崎市都市景観賞 建築部門 Nagasaki Job Port 市民投票などで選定、29日表彰式

長崎市都市景観賞に選ばれた「Nagasaki Job Port」=長崎市田中町(市提供)

 歴史ある長崎のまちに調和した建築物や景観を顕彰する「長崎市都市景観賞」に、大きな建物部門で社会福祉法人武正会の「Nagasaki Job Port(田中町)」など5点が選ばれた。また、市制施行130周年を記念し「坂みち景観13選」を選定した。

 都市景観賞は市や長崎商工会議所などでつくる実行委が2年に1度開催している。6部門で候補を公募し、今年は4部門から5点を選んだ。坂みち景観13選と合わせて計310件の応募があり、市民投票や選考会を経て決定した。
 同賞はほかに歴史のある部門で「若宮稲荷神社(伊良林2丁目)」、公共施設部門で「出島表門橋・出島表門橋公園(江戸町)」、選考時に賞の名称を決めるテーマ部門で「HafH Nagasaki SAI(古川町)」と「風頭公園石切り場(伊良林3丁目)」。坂みち景観13選には「祈念坂(南山手町)」「オランダ坂(東山手町)」「グラバー坂(南山手町)」「長坂(上西山町)」などが選ばれた。
 「Nagasaki Job Port」は知的障害者の就労支援施設で「周辺の竹林や山並みにとけ込むような心地よい建築。どの部屋の窓からも日の出から日没までを体感でき心地よさがある」、13選の一つの「祈念坂」は「大浦天主堂をはじめ建物の遠近感が町や港とマッチして、絵のような景色である」と評価された。
 表彰式は29日、同市桜町の長崎商工会館で開かれる。

坂みち景観13選に選ばれた祈念坂=長崎市南山手町(市提供)

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