【MLB】秋山加入で指揮官はイチロー氏の“衝撃”を追懐 「突然のように彼は…」

2001年にマリナーズに移籍したイチロー氏【写真:Getty Images】

2001年にマリナーズへ移籍したイチロー氏は輝かしい成績を残し、メジャーを席巻

 西武からレッズに移籍した秋山翔吾外野手が18日(日本時間19日)、アリゾナ州グッドイヤーでキャンプイン。メジャー1年目のスタートを切った。かつてマリナーズで主軸として活躍していたデビッド・ベル監督は日本人外野手のメジャー挑戦にかつてのイチロー氏(現マリナーズの会長付き特別補佐兼インストラクター)の姿を重ねた。

 イチロー氏が海を渡った2001年に同球団で三塁手を守り主軸として活躍していたベル監督は、イチロー氏とのキャンプを振り返り「シーズンに向けて準備するための、彼なりの方法があった。我々が経験したことが無い、目新しい類の方法だった」とオリックスからポスティングシステムによりマリナーズへ移籍した“レジェンド”の独特な調整方法に衝撃を受けたことを明かした。

「イチローの立派なところは、プランを持っていたこと。スプリングトレーニングでは、彼は内野を越える打球を打っていたという記憶が私にはない。けどシーズンが始まるや否や、突然のように彼は手慣れたようにプレーした」

 イチロー氏は、蓋を開けてみれば157試合出場で242安打を放ち、打率.350。8本塁打69打点56盗塁と圧巻の成績を残し、チームの地区制覇に貢献。メジャー史上2人目となるMVPと新人王のW受賞を果たすなど輝かしいルーキーイヤーを送った。

 イチロー氏のメジャーデビューを間近で見届けたベル監督が同じ日本人外野手である秋山をどのようにメジャーで育てていくのか。その手腕に注目だ。(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)

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