雪の中、地元エキストラも熱演 外国人実習生描くベトナムとの共同制作映画 外ケ浜で漁村風景ロケ

©株式会社東奥日報社

出演者たちに指導する藤元監督(中央、グレーの帽子)
主人公を演じるフアン・フォンさん(右から4人目)ら出演者とスタッフたち

 青森県外ケ浜町平舘地区で2月上旬から、日本とベトナムの共同製作映画「海辺の彼女たち(仮)」の撮影が行われている。地元の漁業者らもエキストラとして出演するなど、協力している。藤元明緒監督(31)は「町の人たちが実際に生活している中で撮影させてもらえることは、作品の力になる」と話した。

 作品は、借金を返すために技能実習生として来日したベトナム人女性がその後に妊娠が分かり、子どもを産むかどうか悩む姿を描く。2月下旬まで同地区で撮影し、来年の公開を目指している。

 平舘地区では、実習先から脱走した主人公たちが、漁師の手伝いをして働く場面などを撮影。雪が降る海辺のロケ地を探していた撮影スタッフが偶然同地区を通り掛かり、藤元監督に紹介して撮影が決まった。

 藤元監督は、以前から失踪した技能実習生がその後どうやって生活しているのかをテーマに映画を撮りたいと考えていたという。「主人公は妊娠し、外国で子どもをどう育てるのか、諦めるのかについて、日本人にはない葛藤を持っている。外国という環境での子に対する母親の思いを描きたい」と語る。

 主役の1人フアン・フォンさんらベトナム人俳優たちの中には雪を見たことがない人もいて、厳しい寒さの中、防寒対策をして撮影に臨んでいる。同地区での撮影について藤元監督は「住民の皆さんと温かい関係の中で撮影ができて、うれしいしありがたい」と笑顔を見せた。

 弘前市での撮影もあり、映画の製作会社はエキストラを募集している。撮影日時は、23日午前9時半~午後1時と、同午後1~4時の2回。対象は、午前9時半からの回は20人ほど、午後1時からの回は母親と乳幼児の親子と妊婦合わせて5人ほど。応募締め切りは21日。申し込み・問い合わせは弘前観光コンベンション協会(電話0172-35-3131)へ。