ジャイアンツ 世界一10周年のイベントにハフを招待せず

ジャイアンツは日本時間8月17日に本拠地オラクル・パークで、2010年のワールドシリーズ制覇から10周年となることを記念したイベントを開催する。しかし、ジャイアンツは2010年に本塁打とWARでチームトップの数字を記録したオーブリー・ハフをこのイベントに招待しない予定であることを発表した。これは、今オフのハフによる「他人を煽るようなツイート」が原因となっているようだ。

ジャイアンツは声明文のなかで「今月はじめ、我々はオーブリー・ハフと連絡を取り、2010年のワールドシリーズ制覇から10周年となることを記念したイベントの参加者に彼が含まれないことを通達した」と発表。「オーブリーはソーシャルメディアにおいて、受け入れがたく、我々の組織の価値観に反するようなコメントを発信した。2010年のワールドシリーズ制覇にオーブリーが多くの貢献をしてくれたことには感謝しているが、我々は今回の決断をするに至った」とその理由を説明した。

ジャイアンツは、ハフの政治的な価値観やそれに関連したツイートが今回のイベントに招待しない理由ではないことを明言している。政治的なツイートよりも、女性を嫌悪したり蔑視したりするようなツイートを行っていることを問題視したようだ。ハフは、ジャイアンツが史上初となるメジャーレベルでの女性コーチとしてアリッサ・ナッケンを採用することを発表した際、「元ソフトボール選手の女性から指導を受けるなんて考えられないよ。ブランドン・クロフォード、ブランドン・ベルト、バスター・ポージー、楽しんでね」と元チームメイト宛てにツイートしていた。

ハフはジ・アスレチックの取材に応じ、今回の決定について「ショックを受けて落胆している」ことを明らかにした。2010年のハフは、157試合に出場して打率.290、26本塁打、86打点、OPS.891の好成績をマークしていたが、ジャイアンツの今回の決断は、「プロ野球選手であっても、グラウンド上での活躍以上に大切にしなければならないものがある」というメッセージであると言えそうだ。

© MLB Advanced Media, LP.