まちづくり会社「龍神村」設立 ミュージアム建設し拠点に

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株式会社龍神村がミュージアムの建設を予定している元ドライブイン(和歌山県田辺市龍神村柳瀬で)

 和歌山県田辺市龍神村で、まちづくりを目的とした株式会社「龍神村」が設立される。地域活性化に取り組む龍の里づくり委員会から派生した会社で、地元で地域づくりのため会社が設立されるのは初めて。龍をテーマとしたミュージアムの建設を予定している。

 委員会は2018年度から、住民有志がメンバーとなり、龍神村の特性を生かした地域振興策を研究、企画してきた。委員会で生まれたアイデアを実践しながら経済的利益を生み、龍神村全体に還元させるため、会社を設立することにした。

 設立資金は委員会の役員が出資者を募った。委員会メンバーと賛同した一般の計25人から申し出があり、1人20万円ずつ、計500万円が集まった。

 代表取締役は、委員会で委員長を務める建設業会長の伊藤研治さん=龍神村甲斐ノ川。他に役員が決まっており、今後専従の職員も雇用する予定。

 龍神村柳瀬の国道沿いにある元ドライブインに、龍をテーマに一般募集した作品を集めたミュージアムを設ける。建物は元の建物の鉄骨を活用して改築。会社事務所も併設する。

 ミュージアムではこの他、テナントなども予定し、地域の交流拠点として活用したいという。会社は委員会が進めてきた事業をベースにしながら、観光客を対象とした体験ツアーや特産品の開発などで利益を生む。

 伊藤代表は「委員会は任意でつくる組織なのに対し、持続的に地域振興を目指すためには会社が必要だった。委員会では視察や会議でさまざまなアイデアが出されており、それらを生かしながら龍神村に見合った形で具体化させられる活動をしていきたい」と話している。