鷹グラシアルがキャンプ合流 工藤監督が語るバレンティンとの併用プランは…

キャンプに合流したソフトバンクのジュリスベル・グラシアル(左)【写真:福谷佑介】

「久しぶりにチームメートたちと会えて嬉しかったね」と笑顔のグラシアル

 ソフトバンクのジュリスベル・グラシアル内野手が宮崎キャンプ第5クール初日の19日、チームに合流した。前日18日に来日し、宮崎入り。この日は長時間移動の疲労除去と時差調整のため、軽めのメニューで練習した。

 デスパイネと共に2年の契約延長にサインしたグラシアル。正式に契約するまで時間を要したため、ビザが出るのにも時間がかかった。それでも「まずは日本に戻ること、ホークスでプレーができることが嬉しいし、久しぶりにチームメートたちと会えて嬉しかったね」と、笑顔を浮かべた。

 今季から新たにバレンティンが加入。主にバレンティンが守ることになりそうな左翼を昨季まで守っていたグラシアルは「もちろん国は違えど、同じ中南米出身の選手だから分かり合えるところはある。素晴らしい選手が来て強化される。チームにとっても、自分にとってもプラスになると思います」と、バレンティンの加入を歓迎していた。

 左翼を中心としたバレンティンとグラシアルの起用法について、この日、工藤公康監督は「お互いに切磋琢磨してやってほしいと思うし、大きな戦力としてバレンティンには来てもらっている。競わせて1人になってしまうとね。色んなポジション含めて可能性を引き出していきたい。レフトだからずっとレフトで、というわけではなく、色々話して行けたら」と語り、様々な起用法を模索する考えだ。

 グラシアルは左翼だけでなく右翼や一塁、三塁などもこなすことができるユーティリティ性を持つ。バレンティンも一塁に挑戦することも視野に入れている。工藤監督は「他の選手にも今年こそ、と思っている選手はいる。結果を残して奪い取ってほしい」と他選手の台頭に期待。果たしてどんな布陣が敷かれることになるか、楽しみだ。(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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