世界遺産どう生かす 長大付中2年生 SNSでの発信など提案

長崎の世界文化遺産について発信方法を提案する生徒たち=長崎大付属中

 「長崎の世界遺産を生かすために、何が必要か」をテーマにした長崎大付属中(岡野利男校長、429人)の公開学習発表会がこのほど、長崎市文教町の同校であり、世界遺産を切り口とした地域活性化策などのアイデアを共有した。
 2年生の「総合的な学習の時間」の一環。「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」への理解を深めようと県と連携し、調べ学習や自治体職員講話などを通して歴史や背景、地域の魅力や課題などを学んできた。
 生徒たちはグループに分かれ、「知る」「守る」「伝える」「発信する」「日常化する」の各視点で発表。▽キャラクター考案▽子ども向けイベント企画▽会員制交流サイト(SNS)で情報発信▽おもてなしスローガン作成-などのアイデアを提案した。
 2年の大坪樹実さん(14)は「スケールが大きくて、知れば知るほどもっと知りたくなった。地域の方々から意見や質問をもらえてプラスになった」と振り返った。
 県世界遺産課の加藤陽係長は「それぞれが自分事として考えてくれた。世界遺産を守っていくためには教育が大切。県内の市町教委にもPRして取り組みを広げたい」と話した。

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