新型肺炎の影響 ホワイトリボンラン 雲仙など全国で中止

 新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大を受けて、女性の妊娠や出産環境の改善を訴えて走るチャリティーイベント「ホワイトリボンラン2020」の事務局は19日、雲仙市を含む全国39カ所で予定していた拠点ランを取りやめると発表した。
 同イベントは、国際女性デー(3月8日)に合わせて世界各地で毎年開催。国内では公益財団法人ジョイセフ(東京)が運営し、今年は29日~3月8日に東京や大阪、広島など全国39カ所で約4200人が参加予定だった。同事務局は参加予定者に対し、個人で自由に走る「バーチャルラン」への変更を促している。
 長崎県雲仙市では、雲仙温泉街を巡るラン(3、6キロ)とウオーク(2キロ)のコースで、3月1日開催に向け準備を進めていた。県内外から5歳~80代の約70人の申し込みがあったという。雲仙会場事務局の林田亜紀子代表は「非常に残念だが、参加者の不安を考えると仕方ない。一刻も早い収束を願う」と話した。

●関連記事

© 株式会社長崎新聞社