レンドン流出のナショナルズ ターナーの3番起用を検討か

球団史上初のワールドシリーズ制覇を成し遂げ、「ディフェンディング・チャンピオン」として今季に臨むナショナルズには、常に「誰が3番を打つのか」という問題が付きまとっている。昨季ナショナル・リーグの打点王に輝いたアンソニー・レンドンがフリーエージェントとなってエンゼルスへ流出し、その代役となる3番打者は獲得していない。ナショナルズは、不動のリードオフマンであるトレイ・ターナーを1番から3番へ移すことも検討しているようだ。

ターナーは自身の3番起用の可能性が浮上していることについて「最初は何かのジョークかと思ったけど、今は可能性の一つと考えているよ。特に心配はしていないけど、僕みたいな細くて軽い打者が3番を打つのは面白いよね」とコメント。「もし3番を任せてもらえるなら、それに誇りをもって、チームのために最大限の努力をするよ。1番でも2番でも3番でも、その姿勢は変わらない」と力強く語った。

昨季のターナーは、開幕直後に右手人差し指の骨折があったため122試合の出場に留まったものの、打率.298、19本塁打(自己最多タイ)、57打点、35盗塁、OPS.850の好成績をマーク。2番で出場した5試合を除き、すべての試合に1番打者としてスタメン出場した。キャリアを通して3番でのスタメン経験はなく、途中出場で1打席に立ったのみだが、4年連続で2ケタ本塁打を記録し、通算OPS.815をマークするなど、打撃力は十分に3番が務まるレベルにあると言えるだろう。

ただし、デーブ・マルティネス監督は、ターナーとアダム・イートンの「1・2番コンビ」を気に入っており、ターナーを1番に残してスターリン・カストロやハウィー・ケンドリックを3番に置く可能性もある。ターナーが3番に移る場合には、若手のホープであるビクトル・ロブレスが下位打線からリードオフマンに抜擢されることになりそうだ。

ロブレスがさらなる成長を遂げてリードオフマンに定着すれば、ロブレス、イートン、ターナー、フアン・ソトと並ぶ上位打線は他球団にとって大きな脅威となるだろう。

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