ツインズ・サノー ドナルドソン加入による一塁転向に意欲を見せる

2016年シーズン、右翼へのコンバートが失敗に終わったミゲル・サノーは、慣れ親しんだ三塁へ戻る際に喜びを隠そうとしなかった。それから4年が経過し、チーム事情が変化するとともに、サノーも人間的に成長した。サノーは依然として不安定な三塁から他のポジションへ移ることを受け入れるだけでなく、自身が守ってきた三塁にジョシュ・ドナルドソンが加入し、自身は一塁へのコンバートを余儀なくされることを前向きに捉えてコンバートへの意欲を見せている。

サノーはドナルドソンがまだフリーエージェント市場に残っていた時点で、ドナルドソンに対して「僕はあなたのためになら一塁を守るよ。すぐに連絡をしてほしい。僕たちの打線にはあなたが必要なんだ」とのビデオメッセージを送っていた。ドナルドソンがツインズと契約するというニュースを耳にした段階で、母国・ドミニカ共和国で一塁の守備練習を開始し、スプリング・トレーニングでも高いモチベーションを維持して一塁の守備練習に取り組んでいる。

ロッコ・バルデリ監督は、サノーについて「ミゲルはとてもモチベーションが高いね。できる限り優秀な一塁手になろうと頑張っているみたいだ」とコメント。「彼はまだ攻撃面でも守備面でも自分自身に満足していない。新たなポジションへの挑戦を控えて、彼はしっかり準備をしてキャンプ地へ来てくれた。彼がどのように成長していくか楽しみだね」とサノーのさらなる成長に期待を寄せた。

昨季は故障の影響で5月中旬からの出場となったものの、105試合に出場して34本塁打、79打点、OPS.923(いずれも自己ベスト)を記録。その活躍を評価され、今年1月には3年3000万ドル+オプション1年の契約延長を手にした。一塁手としての出場は通算31試合(2015年2試合、2017年9試合、2018年11試合、2019年9試合)だけだが、現在の高いモチベーションを維持できれば、今回のコンバートは無事に成功を収めることになるだろう。

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