ヤンキース・ブーン監督「スタントンはとても状態が良さそう」

ジャンカルロ・スタントンはヤンキース加入2年目の昨季、左上腕二頭筋と右膝を痛めて2度の故障者リスト入りを経験し、わずか18試合にしか出場できなかった。すでに身体のコンディションは万全に戻っており、スタントンは「満足なオフシーズンを過ごすことができた。必要なことは全部やったつもりだよ」と復活に向けて手応えを感じている。アーロン・ブーン監督も「彼はとても状態が良さそうに見える。今季、ジャンカルロがどんな活躍を見せてくれるか楽しみだね」と復活に太鼓判を押す。

スタントンはオフシーズンの過ごし方について「様々なトレーニングをたくさん積んできた。休む時間はほとんどなかったよ。シーズンが終わったときはリハビリをしていたし、リハビリを終えたときには普段のオフのトレーニングを開始しないといけなかったんだ」とコメント。キャリアで最もフラストレーションの溜まるシーズンとなった1年を終え、59本塁打を放ってナショナル・リーグのMVPに選出された2017年(当時マーリンズ)の輝きを取り戻すべく、スタントンは燃えている。

ブーンによると、スタントンは基本的には指名打者での起用となる見込みで、外野の守備に就く機会については「流動的」だという。スタントン自身は、右翼手として37試合、左翼手として36試合、指名打者として86試合に出場した2018年のような起用を想定しているようだ。「チームにとってベストとなることが一番だ。移籍1年目みたいな感じになるんじゃないかな」とスタントンは語る。

また、アストロズのサイン盗み問題について尋ねられたスタントンは、「アストロズにはアンフェアなアドバンテージがあったのだから、2017年のワールドシリーズ王者の称号は剥奪されるべき(空位となるべき)」と主張。「2017年シーズンにどの球種が来るかわかっていたら、僕は80本以上の本塁打を打てたと思うよ」とサイン盗みが打者にもたらすメリットを強調していた。

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