画像は『とんねるずのみなさんのおかげでBOX コンプライアンス 1 』より
長らく芸能界のトップを走っていた、とんねるず・石橋貴明(58)のレギュラー番組が40年ぶりに消滅しそうです。唯一のレギュラーだった番組がフジテレビの『石橋貴明のたいむとんねる』でしたが、視聴率の不振(2%ととも)や割に合わないギャラ(1本100万円とも)もあって6月末で終了予定となりました。このまま引退するとの声も聞こえてきますが…はたして、テレビからは完全に消えてしまうのでしょうか?
とんねるずとフジテレビといえば、『オールナイトフジ』から始まって『夕やけニャンニャン』、さらに『ねるとん紅鯨団』で若者の絶大な支持を受けて大ブレーク、そして『とんねるずのみなさんのおかげです(でした)』で栄華を極めるまで蜜月の関係でした。人気が衰えても他の局ならいざ知らず、そう簡単にフジテレビは見捨てないだろう…と思われていた節もありましたが、ついに最後の砦も失うことになったわけです。
つい最近まで、石橋貴明といえば、「嫌いな芸能人」の常連でもありました。
デビュー当時から目上の人間(偉い人)にも忖度せずに攻めまくってきたキャラの宿命かもしれませんが、大ベテランとなってからは典型的な「パワハラ芸人」に認定されることも少なくありませんでした。
また、たまに特番で復活しても「保毛尾田保毛男騒動」(ゲイを差別していると批判を受けてフジテレビが謝罪)が起こるなど、年々厳しくなるコンプライアンスにも阻まれていました。
「こっち側がやりたいとかいうより、世間一般がNOって言ったら、それはその人の寿命でしょ」
5年前に自分の番組でそう語ったのは当の本人です。
その自負とプライドの高さから未練なくこのまま芸能界を引退するとの見方もあります。長らく、芸能人長者番付の上位に君臨していましたから(『みなさんの~』では木梨憲武と二人で1回888万円のギャラとも)、経済的にも悠々自適に一生暮らせるレベルでしょう。くわえて個人事務所(アライバル)の代表取締役ですから、何の縛りもありません。
しかしSNSやネットでは、意外(?)にも、「まだまだ見たい!」との待望論が溢れているのです。
「とんねるずを見て東京に憧れを抱いた人間は多いぞ」
「タカさんを批判する奴は実際には見てなかった奴」
「同じ嫌われキャラでも、ただ嫌われている宮迫とは違う」
「テレビがダメならYouTubeでやりたい放題やってほしい」
数日で100万人登録を達成したエガちゃんこと江頭2:50と同じように、YouTubeでやりたい放題の「暴走老人」キャラでいけば、たしかに再ブレークしそうな予感はします。
有吉弘行やバナナマン、おぎやはぎなど、とんねるずをリスペクトする最前線の芸人はまだまだ健在ですから、一からまた始めれば、彼らが何らかの形で馳せ参じる可能性もあるかもしれません。
きたる超高齢化社会に向けて、YouTubeで「ジジイとババアだらけのねるとん紅鯨団」なんて見たいですね。(文◎編集部)